2023年までスクーデリア・アルファタウリとして戦ったイタリア・ファエンツァに拠点を置くF1チームは、2024年からチーム名称を変更。チーム改革の一環として、今後は姉妹チームのレッドブル・レーシングと協力関係を強化することとなる。

 ただ、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2チームの関係が緊密になることでコピーマシンの疑いが向けられることはないと強調した。

 これまでもレッドブル・テクノロジーの旗本で非リステッドパーツを共有してきたレッドブルとアルファタウリ。今後はさらにパーツを共有することになる。

 この動きに対してライバルチームは懸念を表明しており、FIAに対して、不正が行なわれていないか、何が起きているのかを注意深く観察するよう求めている。

 しかしホーナー代表は、2チームの関係に不正はないと強調。2020年に論争を巻き起こしたメルセデスとレーシングポイント(後のアストンマーチン)との関係、いわゆる“ピンクメルセデス”事件とは全く異なると主張した。

 当時メルセデスの風洞を利用していたレーシングポイントは、前年度のチャンピオンマシンであるメルセデスW10に酷似したRP20を2020年に投入し、プレシーズンテストからパドックを騒がせた。

 ライバルチームはこのマシンデザインに抗議し、レーシングポイントはリヤブレーキダクトの知的財産権レギュレーション違反で有罪となり、40万ユーロ(約6500万円)の罰金が科され、コンストラクターズポイント15点を剥奪された。

 ホーナー代表は、レッドブルの2チームで行なわれていることは過去に起きたモノから遠く離れていると語った。

「ピンクメルセデスからは程遠いよ」とホーナー代表は言う。

「レギュレーションには、供給が許されているトランスファラブル(譲渡可能)コンポーネントがいくつか明記されている。彼らが受け取るのはそれだ」

「マシンを見れば、レッドブル・レーシングのマシンとは根本的な違いがある。コンセプト内で、アルファタウリよりも似ている他のマシンがグリッドにはいる」

「アストンマーチンやマクラーレンを見れば分かる。マクラーレンのリヤサスペンションを見れば、我々のマシンとコンセプトがかなり近いと分かるはずだ」

 そしてホーナー代表は、サーキットでのパフォーマンスは”元アルファタウリ”となるイタリアンチーム次第だと語った。

「チームにいるスタッフのクオリティ次第だ」とホーナー代表は言う。

「もちろん、メルセデスやフェラーリが現行グランプリチームにギヤボックスやサスペンション、シミュレーションツール、風洞を供給しているように、我々にも供給できるコンポーネントがある」

「そして、両社の間に同一の関係がある」

「もちろん、それらのツールをどう使うかはチーム次第だ。マクラーレンはそういったツールを使ってきたが、ある面ではこの半年でサプライヤーよりも上手く使っている」

「レギュレーション内で許可されているモノをどう使うかは、彼ら次第だ」