アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは2023年シーズンを振り返り、少なくとも2回は勝利を手にできるチャンスがあったと語った。

 アロンソは昨年限りでアルピーヌを離脱し、今季からアストンマーチンに加入した。アストンマーチンは2022年シーズンのランキング7位のチームだったが、プレシーズンテストから速さを見せた。そして開幕戦バーレーンGPでは、新加入のアロンソがいきなり3位表彰台を獲得。その後表彰台の常連となり、開幕8戦中6戦で表彰台を獲得した。

 しかしシーズン後半にはその勢いが衰え、シーズン後半の表彰台はオランダGPの2位とサンパウロGPの3位の2回のみだった。しかし開幕直後の貯金、そしてその後も着実に入賞を積み重ねたことで、ランキング4位でシーズンを終えることになった。

 そのアロンソはF1公式サイトのインタビューで、少なくとも2回は優勝の可能性があったと振り返った。

「おそらく、モナコはかなり勝利に近かったはずだ。タイヤの戦略が違ったりしていたらね。そしてリスタートで違うポジションにいることができれば、ザントフールトも近かったかもしれない」

 モナコでは、レース後半に雨が降り始めたところで、先頭を走っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)よりも先にピットイン。しかしこの時チームは、ドライタイヤを履かせる判断を下した。しかしその後雨が強まり、アロンソは再びピットインし、インターミディエイトタイヤに履き替えることを強いられたが、それでも2位でフィニッシュ。もし最初のピットインでインターミディエイトタイヤを履いていたら、優勝のチャンスも十分にあったはずだ。

 またオランダGPでは、レース終盤に大雨のため赤旗中断。レース再開後にアロンソは、フェルスタッペンを執拗に攻めたが、攻略には至らず。レース後にアロンソは「マックスをリタイアさせたら(熱狂的なオランダファンに囲まれて)帰ることができないかもと考え、2位で満足することにした」と冗談めかして語っていた。

「おそらく僕らには、あちこちで勝利するチャンスがあっただろうし、今年は僕らが、ほかの誰よりもそれに値する位置にいたと信じている」

 アロンソは来季さらに前進するためには、弱点を解消する必要があると語った。

「ある程度一貫性を見つける必要があると思う」

 そうアロンソは語った。

「おそらく弱点のひとつは、非常に狭いウインドウの中でマシンを走らせなければいけなかったということだろう。他の誰にとっても同じだったみたいだけど、僕らはその面で少し苦戦しているみたいなので、来年は安定したパフォーマンスを常に発揮できればいいと思う」

「あとストレートスピードを改善できれば……パフォーマンスの数字で言えば、それが僕らの弱点だったと思う。ストレートでは、常に少し遅すぎるんだ」

「他のマシンと同じくらいのストレートスピードを発揮するのであれば、リヤウイングを寝かせないといけない。そうすると、コーナーで遅くなってしまう。このループから抜け出すことが、シーズンを通じてできなかったんだろう」

 一方でアストンマーチンの強みは、タイヤに優しいマシン特性だったと、アロンソは言う。

「僕らの強みは、タイヤのデグラデーションが小さいことだった。日曜日のマシンは、いつも非常に強かったと思う。戦略の実行やチームのモチベーション……そういう面で僕らは幸せなチームだった。若いチームだから、全ての結果を勝利として祝っている。このエネルギーを、来年のために取っておくことが重要だ」