12月3日、モビリティリゾートもてぎでホンダ・レーシング・サンクスデー2023が開催された。このイベントには今季でホンダを離れるマルク・マルケスも参加し、ファンへ別れの挨拶を行なった。

 マルケスは2013年にホンダのファクトリーチームであるレプソル・ホンダからMotoGPクラスへと昇格。ルーキーイヤーに史上最年少チャンピオンに輝くと、2019年までに6回チャンピオンに輝くなど、近年のMotoGPにおける最強ライダーとして君臨した。

 ただ2020年にクラッシュで右腕骨折の怪我を負った後、その影響が長期にわたって残ってしまい、2022年シーズンまで思い通りの走りができなかった。

 体調面を万全に整えて迎えた2023年だが、マルケスが長期離脱している間にホンダは苦戦傾向を強めており、2023年シーズンはマルケスをもってしても厳しい状況を覆すことはできなかった。

 そんな状況が続いた結果、マルケスは2023年末限りでホンダとの契約を早期終了することで合意。2024年はドゥカティ陣営のグレシーニで弟のアレックス・マルケスとチームを組むことになる。

 すでに今シーズンも終了しグレシーニからポストシーズンテストに参加するなど2024年に向けた準備を進めているマルケスだが、テスト直後となる12月3日のホンダ・レーシング・サンクスデー2023には、本人の希望もあり参加することになった。

 イベントの終盤には“マルク・マルケス フェアウェルグリーティング”と題したマルケスからの挨拶の時間が設けられ、集まったファンに向けて、マルケスから直接から感謝の言葉が伝えられた。

「僕らの”旅路”は別々の道を行くことになるから、今年のサンクスデーは僕にとって、とても特別なものなんだ」

「もちろん、将来どうなるかはわからないし、この先道が交わる可能性もあるだろう。でも、11年間で6度のチャンピオンを獲得し、素晴らしいことをやってのけて、共に成長して来たというのは変わらないことだ」

「この素晴らしい“ビッグ”なファミリーの一員でいれることは、僕にとってとても嬉しいことだ。レプソル・ホンダ・チームは僕のキャリアそのものだと、みんなも思ってくれているだろう」

「ただ僕の目標はまた勝ちたい、ということなのも事実だ。そしてその目標を達成し、キャリアを更に長く続けるためにベストな道を見つけようとしてきた」

「将来のことは分からないし、もしかしたらまた再会できるかもしれないから、今日が最後のホンダ・サンクスデーになるかどうかは分からない。将来またホンダのライダーとして戻ってきて、ここで乗れたらいいね」

「僕らが共に達成して来たことに、全ての日本のスタッフ、全てのホンダの仲間たちにありがとうと伝えたい。特にチームのみんなは何年にもわたって僕の目標を達成する助けになってくれた。『アリガトウゴザイマス』。ホンダはずっと僕の心に残り続けるだろう」

 またHRCの渡辺康治社長からは長年の貢献に対して花束が贈られ、最後は2階建てバスに乗ってグランドスタンドにいるファンの近くで最後の挨拶を済ませた。

 マルケスは先日バレンシアで行われたポストシーズンテストでは、ドゥカティ・デスモセディチGPを初めて走らせ、ドゥカティ陣営で2番手となる総合4番手タイムを記録した。

 2024年シーズンは2月初旬のセパンテストで始まり、3月8日に開幕戦カタールGPが行なわれる予定だ。