12月3日(日)にモビリティリゾートもてぎで行なわれたホンダ・レーシング・サンクスデー2023。インディカードライバーの佐藤琢磨は、今回が初参加となったアルファタウリのF1ドライバー、ダニエル・リカルドから“質問攻め”を受け「僕らはいつでもウェルカムだよ!」とインディカーに誘った。

 2022年限りでF1シートを失い、半年間のリザーブ生活を過ごしたリカルドだったが、2023年シーズン途中からニック・デ・フリーズの後任としてアルファタウリでF1復帰を果たした。

 リカルドはF1での将来が不透明だった頃、インディカー側から“ラブコール”を受けていたが「F1から離れない」という意思を示していた。

 ただF1以外のカテゴリーに興味が無い訳ではないようだ。2輪4輪を問わず世界中のレースカテゴリーに参戦するホンダのマシンが一堂に集結したホンダ・レーシング・サンクスデーで、リカルドはジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)のMotoGPマシンRC213Vに跨り、ミルと会話を交わすシーンもあった。

 そしてインディカーにも興味を示し、2020年に佐藤がインディ500で2勝目を挙げたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)のダラーラ製IR-18を囲んで、質問を投げかけた。

ダニエル・リカルド(DR):これまで君は長い間インディカーに参戦してきたけど、オーバルとロードコースのどっちが好き?

佐藤琢磨(TS):実際、僕はどちらも好きだよ。(オーバルの)スピードウェイは想像以上、体験したことがないくらいのスピードで、このクルマでインディ500を勝てたのはすごいことだ。

DR:実際、インディ500で勝った後はどんな感じなの? あまりお祝いもしてられないって聞いたことあるけど

TS:(決勝から)3〜4日はフル稼働だよ。毎晩飛行機に乗ってアメリカ中を飛び回るんだ。木曜日には目が回ってヘトヘトだよ。とにかくスピードウェイは全く違うし、市街地コース、ショートコース、ロードコースもある。とても拮抗しているし、素晴らしいシリーズだと思うよ。

DR:マーカス(エリクソン)とかクリスチャン・ルンガーに訊いても『これはガチなシリーズだ』って感じだったね。

TS:とても競争が激しいし、僕は楽しめているよ!

DR:観ていても面白いよね!

 リカルドはこの他にも、インディカーのタイヤデグラデーション(性能劣化)や後方乱気流の影響、シフト、サーキットタイプごとの車高の違いなど、F1も知る佐藤に次々と質問を投げかけた。そしてRLLの気遣いによって、IR-18の2.2リッターV6ツインターボのエンジンサウンドを間近で聴いたリカルドはチーム側に「僕に数周走らせて!」と笑顔で語っていた。

 熱心なリカルドに対して佐藤は、こう語った。

TS:僕らは君ならいつでもウェルカムだよ!

DR:今年の初め、どうするか分からなかった時期には、多くの人に来なよって声をかけられたね。

TS:一回ビビッときて、気に入ったなら(インディカーに)来てみると良いよ。