今シーズンは22戦中19勝を挙げるなど、歴史的な強さを見せたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。ただフェラーリのフレデリック・バスール代表は、付け入る隙が全くないわけではないと考えているようだ。

 フェルスタッペンは2023年シーズンにおいて、序盤戦にチームメイトのセルジオ・ペレスに2勝、中盤戦にカルロス・サインツJr.(フェラーリ)に1勝を許した以外は、全てのレースで勝利を挙げた。

 これは、シーズンを通してマシンやパワーユニットに致命的なダメージを負わなかったということも大きい。強いて挙げるとすれば、ラスベガスGPでジョージ・ラッセル(メルセデス)とポジションを争う際に接触したくらいだ(この際はラッセルにペナルティが出された)。

 レッドブルに唯一土をつけたチームであるフェラーリのフレデリック・バスール代表は、フェルスタッペンの1年を評価するように言われ、次のように答えた。

「これを疑う者はいないだろうと思うが、彼はすごいシーズンを送った」

「彼は最初の2、3戦はチェコ(ペレス)と争っていたが、その後は別次元にいた」

「明らかに、彼はシーズンを通してミスを犯さなかったし、ジェッダのように予選で苦戦したときはメカニカルな問題によるものだった。彼はずっと安定していて、毎回良いスタートを切り、接触したのもベガスだけだった」

「でも我々も、徐々に彼に追い付いてきたと思う。ただ彼にプレッシャーを与えたとは思っていない。(最終戦アブダビGPも)彼はプレッシャーにさらされていなかった。ただ彼がもっと速かった時よりは、少しプレッシャーがあったかもしれない」

 またバスールは、フェラーリが今季後半のレースで好調を示したとはいえ、まだレッドブルを苦しめるほどには接近していなかったと強調した。

「彼がシーズンを通して圧倒していたことは間違いない」

「唯一の問題は、誰もがそうであるように、彼も大きなプレッシャーがかかるとミスが増えるということだ」

「しかし今シーズンに関しては彼にプレッシャーをかけることができた者は誰もいなかった。ここ2、3イベントの我々と、シンガポールでのカルロスを除いてだ」

「そこでは彼もミスをし始めたというか、レッドブルもセットアップの面でややミスをした。ただ(より大きな)プレッシャーをかけるという点で、我々は離れすぎていた」