フェラーリは、コードネーム”676”とされる2024年用のF1マシンの組み立てを開始したようだ。2月のはじめにはエンジンを初めて始動させ、その後ダイナミックベンチで各種のシミュレーションが行なわれるという。

 2023年はシンガポールGPでカルロス・サインツJr.が優勝し、圧倒的強さを誇ったレッドブルに一矢を報いたフェラーリ。2024年はその大きすぎる差を埋めるべく、コードネーム676と呼ばれているニューマシンの準備を進めている。

 その676の組み立て作業が、数日前から始まったようだ。チーム代表のフレデリック・バスールは、676は昨年型マシンSF-23と比較して95%が変更されていると明かしており、それを考慮すれば、特に最初の1台の組み立ては細心の注意を払って行なわれることになるだろう。これにより、2台目以降の組み立てに要する時間も把握できるはずだ。

 チーフデザイナーのファビオ・モンテッキは、676を設計する上で最大限のパフォーマンスを発揮することはもちろんだが、整備性の高さについても重視していたと言われている。そのため、フロントサスペンションは、引き続きプッシュロッドが採用されることになるという。プッシュロッドならば、サスペンションの機構がボディワーク上面に設けられるため、メカニックが作業しやすいのだ。

 組み立てられた676は、2月2日か3日にダイナミックベンチに持ち込まれ、車両の挙動が確認される。このダイナミックベンチでは、マシン全体を収容することができ、走行状態を再現し、実際に走行することなく様々なシミュレーションを行なうことができるのだ。この作業には10日程度が充てられる予定だ。

 そしてその後13日に、フィオラノ・サーキットでニューマシンの発表会が行なわれ、シャルル・ルクレールとサインツJr.が15kmずつ走行する予定だ。

 ダイナミックベンチでは、ニューマシンのパフォーマンスについて最初の重要な傾向を確認することができるはず。気圧や温度が変化しても、すべてのシステムが問題なく作動するか、その信頼性を検証することもできるはずだ。