ランド・ノリスはマクラーレンとの契約を延長したことを発表した。彼は他チームと接触があったことを認めつつも、それらの交渉はすぐに打ち切られたと明かしている。

 1月26日、マクラーレンはノリスと結んでいた2025年までの契約を、さらに複数年で延長したことを発表。2019年のF1デビューからマクラーレン一筋のノリスが、今後もチームに留まることとなった。

 ノリスに対してはフェラーリやレッドブルといったいくつかのチームが真剣に興味を抱いていると言われていたが、そのさなかの出来事だった。

 ノリスもそうした他チームからの引き合いがあったことは認めている。しかしマクラーレンを優先しており、すぐに他チームとの交渉は打ち切ったと語った。

「皆だって誰とでも話すし、ドライバーは誰もが様々なチームと話すものだろう」

 ノリスは交渉についてそう語る。

「単に契約を整理するという意味じゃない。あるチームが自分に何を提供してくれるのか、そしてまた別のあるチームならどんなオファーをくれるのか、そういう(のを聞いてみていという)ことだ」

「それはどのドライバーも同じだろう。みんなどんな可能性があるのかを様々なチームと話し合っている。ただ基本的に、それ以上進むことはなかった。すぐに打ち切ったよ」

「そして当然、そういった疑いが出始めるとすぐにアンドレア(ステラ/代表)やザク(ブラウン/CEO)たちと、内々で話をすることになる」

「そして自分の考えについて話し始めるんだ。でもそういった噂はチームにとって良い疑問ではないから、寝かせておきたいモノだね」

 ノリスは前述のとおり、2025年まで既に契約を結んでいたところを、さらに契約延長するという判断を下した。マクラーレンの戦闘力がどうなるか、それを確かめてからでも良かったタイミングのため、その点は興味深い。

 ノリスはこのタイミングでの契約延長は、これまでの歩みを考えれば当然のものだったと語る。

 なぜ今契約延長に至ったのか? そう訊かれたノリスは「僕は良いポジションにいて、それが可能だからだ」と答えた。

「今後数年間については、本当に心配することがない」

「もちろん、将来については常に話し合いが行なわれているし、いいタイミングだったと思う。特に他のドライバーの契約や移籍の可能性とか、今後数年で物事がもう少しクレイジーなことになり始める時だからね」

「レギュレーションが変更される2026年に入っての数年を、僕やチームはその重要な数年間に、そういった(契約など)ことを考えて時間を浪費したくないと思ってるんだ」

「僕は快適に感じているし、ここに満足している。チームも僕に満足してくれている。だから簡単な決断だった」

 またノリスは早期に契約することでマクラーレンへの信頼を示すことが、チームのモチベーションを高め、他チームへの移籍の可能性についての噂がエスカレーションするような、潜在的なダメージを排除することにも役立つだろうと説明した。

「この世界で仕事をしていると、自分たちのドライバーが他のチームへ行く可能性を目にする時、それは決して良いものではないと思う」

「だから僕としては、マクラーレンの皆に対して僕に自信を感じてくれるようにすることが、チーム全体への僕の信頼を示すことだった。これはとても大事なことだったんだ」

「契約を結ぶことができて僕も凄く嬉しい。フェラーリやレッドブル、メルセデスなどどんなチームよりも、僕がマクラーレンを選んで留まったと皆が今確信してくれている」

「僕が他のチームよりもマクラーレンを選んだとみんなが今安心してくれていると思う。だからこの契約は僕自身よりも皆のためだったと思う。噂や陰謀を見るのは僕も楽しんでいるけどね」