IMSAデイトナ24時間のGTD ProクラスとGTDクラスにレクサスRC F GT3を1台ずつ投入したヴァッサー・サリバンだったが、双方が不運に見舞われる散々なレースとなった。

 予選でGTD Proクラス2番手タイムをマークした昨年のクラス王者14号車は、ベン・バーニコートのドライブでクラス浮上した。

 その後バーニコートは、TOYOTA GAZOO Racingから世界耐久選手権(WEC)に出場するマイク・コンウェイにバトンタッチしたものの、ドライブ中に直前を走るLMP2クラスのマシンがターン1出口でスピン。コンウェイは避けきれずにフロントからクラッシュし、レース開始早々からクルーはマシン修理に奔走することとなった。

「レース開始1時間であのようなアクシデントに見舞われて本当にガッカリしている」とコンウェイは語った。

「スピンした前のマシンを避けることはできなかったよ」

「こういう展開は予想していたけど、実際に起ったら、避けようがなかった。表彰台を狙えると思っていただけに、本当に残念だ。表彰台獲得を達成できないなんて不運だよ」

「ヴァッサー・サリバンのチーム全体にとって厳しい1日になったけど、彼らはさらに強くなって戻ってくるはずだ」

 その後14号車はマシン修復を終えてレースに復帰したものの、オーバーヒートの問題によって16時間が経過したところでリタイアを選択。クラス11位となった。

 一方、プロアマクラスのGTDクラスに参戦していた12号車は残り1時間というところで表彰台争いを繰り広げ、パーカー・トンプソンがアーロン・テリッツ、フランキー・モンテカルボ、宮田莉朋からバトンを引き継いだ。

 しかしピット出口でエンジンから出火。トンプソンはマシンを停めざるを得なかった。

「最後の1時間まで、12号車ヴァッサー・サリバン・レクサスチームは、全てを完璧に行なっていた」とトンプソンは言う。

「ドライバーからピットクルー、エンジニアまで、僕らは完璧そのものだった」

「あんな形で全てを失うなんて、正直言葉を失ったよ。でも、チームメイトには感謝してもしきれない。特にアーロン・テリッツは終盤に3連続スティントをこなしてくれた」

「彼の努力なしには、僕らはあの位置にはいなかっただろう。ピット側も素晴らしい仕事をしてくれたおかげで終日トップ争いに加わることができた。残念だけど、次のチャンスを得るにはあと12ヵ月待つ必要がある」

 また、チームメイトの宮田はソーシャルメディアを通じて次のように語った。

「最後のピットストップを終えたところで、車両が燃えました。幸い、チームメイトは無事です」

「今回GTDクラスをリード出来たことは、チームの努力が形として現れていると思います。周りはモデルチェンジやEvoになっているので、尚更大変です」

「残念な結果で終えましたが、この経験は今後のキャリアにとても活きると感じています」