レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、現在の風洞設備は時代遅れのモノであるが、建設中の最新の風洞は2026年にも稼働が始まる予定であると明かした。そしてF1活動は、レッドブルの”飲料”の売上にも非常に大きく貢献しているため、株主からも投資に関して十分な後押しを受けているという。

 2022年、2023年とダブルタイトルを連覇し、2024年に3連覇を目指すレッドブル。特に昨年のマシンRB19は圧倒的な強さを見せ、22戦中21勝を挙げるという金字塔を打ち立てた。

 しかし現在レッドブルが使っている風洞設備は最新式のモノとは言えず、ホーナー代表は「冷戦時代の遺物」と評価。マクラーレンやアストンマーティンが最新式の自前の風洞を完成させつつある状況では、レッドブルとしてもこれ以上後れを取るわけにはいかない。

 レッドブルはその状況を打破するために、ミルトンキーンズの敷地内に新たな風洞を建設することを決断。作業は今年中にも開始され、2026年には準備が整うという。

 ホーナー代表によれば、この新施設が効果を発揮することになるのは、2027年シーズンを走るマシンからになるようだ。

「イギリスのファクトリーに対する取り組みは、並外れたモノだと思う」

 そうホーナー代表は言う。

「過去19年にわたって議論され続けてきた最先端の風洞を実現し、レッドブル・パワートレインズの状況を確認、3年間で500人近い従業員を雇って、独自の製造能力を備えた最先端の設備を構築している。これは株主たちの多大なサポートがあるからだ」

 2022年に、レッドブルの共同創設者兼オーナーであったディートリッヒ・マテシッツが死去。F1チーム最大の理解者がこの世を去ったことで、その将来には不透明な部分もあるのではないかと言われることもあった。しかしマテシッツ亡き後も、ミルトンキーンズのファクトリーは進化を続けており、今や”レッドブルの街”と言ってもいいほどだ。

「これは、株主がF1を続けるということに対する後押しをしていることを意味すると思う。同時に、F1がしっかりと成果を上げているということでもあると思う」

 ホーナー代表は、レッドブルはコース上での成績のみならず、エナジードリンクの売り上げにも多大な貢献をしていると主張する。

「F1の活動のおかげで、我々は3億2000万缶以上を販売したんだ」

 そうホーナー代表は説明する。

「レッドブル・レーシングは、売り上げトップ10の国に匹敵するんだ。F1はそんなことも実現できるんだ」