2023年シーズンに圧倒的な戦闘力を見せつけて2年連続のダブルタイトルを獲得したレッドブル。来る2024年でも彼らがチャンピオン候補であるのは間違いないだろう。

 気になるのはそのレッドブルにどのチームが挑むのか? 2009年のF1世界チャンピオンであるジェンソン・バトンは、メルセデスがレッドブルにプレッシャーをかけると考えている。

「このスポーツの過去10年を見ると、最終的に先頭を走るのはいつもレッドブルかメルセデスだった。実際、2010年以降は常にレッドブルかメルセデスが世界チャンピオンだった」

 バトンはSkyに対してそう語り、仮に2024年にレッドブルの脅威となるチームがいるならば、それはメルセデスだと予想した。

「フェラーリと言いたいところだし、そのポジションにいてほしいと思う。特に(2023年)シーズン終盤にかけては、(レッドブルから)最も近い位置を走っていたライバルだったと言えるかもしれない」とバトンは言う。

 実際、フェラーリは2023年シーズン終盤の5レース中4レースで表彰台を獲得。うち2回は2位で、同期間で獲得したチャンピオンシップポイントも84ポイントと、65ポイントのメルセデスよりも多い。

「しかしメルセデスは(2024年に向けて)良くなっていくと思うよ」とバトンは続ける。

「どれくらい改善できるかは分からないけどね」

■”進化”したハミルトンは「勝利に飢えている」

 バトンに言わせれば、2010年から2012年までの3年間、マクラーレンでコンビを組んだルイス・ハミルトンが、2024年にメルセデスがレッドブルを追撃する上でカギを握ると考えている。

 ハミルトンは2013年から所属する現在のメルセデスで世界チャンピオンに6回輝いてきたが、現行レギュレーション下でのチームの苦戦もあり、2021年のサウジアラビアGP以降勝利がない。

「長年優勝してきたのに、突然それを奪われると、2通りの考え方が浮かんでくる」とバトンは言う。

「もう意味がない、引退したい、長い間頂点にいたのに2年間もレースで勝てないなんて……と考えるか、逆にハングリー精神が掻き立てられ、そこに戻ってやろうという考えが生まれるかのどちらかだ。ルイスは今、後者だと思う」

「スピードという点でルイスは相変わらず速いけど、今はさらに快適に感じていて、自分自身の能力に自信を持っている。だからミスも少なくなっている」

「5〜6年前よりも、彼はさらに進化しているんだ」

「優勝争いができるほどの競争力を持ったマシンを彼が手にした時、もしくは今マックス・フェルスタッペンに感じられるような強さと自信にあふれる人を相手にするのは大変だ」

 バトンはメルセデス、そしてハミルトンがレッドブルとフェルスタッペンに対抗できるかもしれないと考えているが、真実は蓋を開けてみるまでは分からない。チームの命運を握る2024年マシンW15は2月14日にシルバーストンで発表される。