F1で合計10勝を記録したゲルハルト・ベルガーは、レッドブルでF1タイトル3連覇中のマックス・フェルスタッペンについて、「おそらく」史上最高のF1ドライバーであると考えている。

 ベルガーは1984年にF1デビューし、ベネトンやフェラーリ、マクラーレンというトップチームで活躍。合計10勝とポールポジション12回を記録した。その間、マクラーレン時代にはアイルトン・セナと組み、フェラーリ時代にはナイジェル・マンセルと共に働いた。またライバルとして、ネルソン・ピケやアラン・プロスト、ミハエル・シューマッハー、ミカ・ハッキネンとも戦った。つまり多くの偉大なチャンピオンたちと対峙してきたのだ。

 そのベルガーは、過去のチャンピオンたちと比較しても、現在のF1に絶対王者として君臨するフェルスタッペンは優れていると考えており、「おそらく」史上最高のF1ドライバーではないかと考えている。

 フェルスタッペンは、これまでのF1ドライバーと比べてどのような存在だと思うか? そう尋ねられたベルガーは、次のように語った。

「私は、アイルトン・セナと一緒に走ったこともあるし、彼に対峙したこともある。だから、そういう質問には偏見があるかもしれない。やっぱり彼が、私にとってはそういうリストの1番に来る存在だからね」

 ベルガーはAuto Motor und Sportのインタビューにそう答えている。

「しかしここで疑問が生じる。そういう(過去のドライバーをランク付けする)のを、どうやって判断すればいいのかということだ。これは、事実と数字によってのみ可能だ。そういう意味で言えば、ミハエル・シューマッハーを1位にしなければいけないかもしれないが、私はセナの才能とマシンを超自然的に操る能力に感銘を受けたんだ」

 ただベルガーは、フェルスタッペンの強みはシミュレータを常用していることにあると言い、それによって今後さらに成長を遂げることになるはずだと考えていると明かす。

「マックス・フェルスタッペンについて言えば、私の古い評価がまだ正しいのか、そう疑問に思うこともある」

 そうベルガーは言う。

「マックスは昨シーズン、一度もミスを犯さなかった。少なくともセナにも、同じようなことが時々あったと思う」

「セナやシューマッハーは、幼い頃からカートでレースをしてきた。その恩恵を受けている。でも、レース以外のことを何もしてこなかったわけではない。まぁ、それは今のどんなドライバーにも当てはまることだろう」

「しかしフェルスタッペンは、自由な時間にはシミュレータ上でバーチャルレースに参戦している。彼はまだレースに夢中になっているんだ。どこでオーバーテイクできるか、どこでオーバーテイクできないか、そういうことで遊んでいるんだ。セナもシューマッハーも、そしてハミルトンだって、そういうツールは持っていなかった」

「マックスは、どんな時でも最適なポジションにいる。スタートの時にも、最初のコーナーに入っていく時にも、それからバトル中でも、どうやったら彼以上にうまくできるのか分からないほどだ。これが、マックス・フェルスタッペンが”おそらく”これまでF1では見たこともないドライバーだと、私が考える理由なんだ」