2月2日(金)にBMW MチームWRTは、2024年シーズンに向けて世界耐久選手権(WEC)とGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCE)のドライバーラインナップを発表。その中で、両シリーズに参戦する7度のMotoGPチャンピオンであるロッシのチームメイトが発表された。

 MotoGPを2021年に引退し、現在は四輪レースへ参戦しているバレンティーノ・ロッシ。彼は昨年に引き続きGTWCEへ継続参戦する。

 ロッシは今年GTWCEの耐久カップのProクラスで、ファクトリードライバーであるマキシム・マルタン、ラファエル・マルチェロと共にBMW M4 GT3で挑むことに。なおロッシとマルタンは、5月にブランズハッチとミサノで開催されるGTWCEスプリントカップのシーズン開幕2戦にも出場する。

 またロッシとマルタンは共にシルバードライバーとして、同じM4 GT3でWECのLMGT3クラスにも参戦する。ここではブロンズドライバーのアーマッド・アル・ハーティーとトリオを組む。オマーン出身のアル・ハーティーは、2023年にアストンマーティン勢のTFスポーツからWECデビューを果たし、今年はWRTへ移籍した。

 ロッシとしては、MotoGP引退後にWRTから四輪カテゴリーへ参戦して今年で3年目となるが、2024年はこれまで決まっているだけでも16戦を戦うスケジュールとなっている。

 その内訳は、ル・マン24時間レースを含むWECでの8戦、スパ24時間レースを含むGTWCE耐久カップでの5戦とスプリントカップの2戦、そして2月に開催されるインターコンチネンタルGTチャレンジ開幕戦のバサースト12時間だ。

 2月16日に45歳になるロッシは体制発表に際して次のように語った。

「2024年のプログラムにとても満足しているし、スタートが待ちきれないよ」

「GTWCEでは、マキシム、レロ(マルチェロの愛称)というふたりの素晴らしいドライバーと耐久カップへ参戦する。僕らはかなり強いと思う」

「WECは僕にとって新しいモノとなる。マキシムやアーマッドと共に、メインイベントのル・マンやオースティン、サンパウロといった場所でのレースが楽しみだ」

「僕にとっては全く新しい体験になるけど、競争力があるといいね」

 マルタンは2024年に向けて「バレ(ロッシの愛称)と共に戻ってくることができて嬉しい」と語った。

 そしてWRTからBMW MハイブリッドV8の1台を駆り、WECハイパーカークラスへ参戦することが2024年のメインプログラムとなるマルチェロは、GTWCEのラインアップについて「とても強力なドライバーラインアップ」と評した。

 なお、WRTがWECのLMGT3クラスへ投入するもう1台のM4 GT3には、アウグスト・ファルフスの他、ショーン・ゲラエルとダレン・リョンが加わることとなった。

 シルバードライバーのゲラエルは、WRTから2シーズンにわたってWECのLMP2クラスへ参戦。一方でリョンは、センチュリー・モータースポーツからBMWのファクトリードライバーであるダン・ハーパーとコンビを組んで昨年のイギリスGT選手権を制し、今年からWECへ参戦することとなった。