2024年のF1は2月29日にバーレーンで開幕。F1ドライバーやF1チームは24戦というF1史上最多のカレンダーをこなすこととなる。

 開幕戦の前、2月21日から23日にかけてはプレシーズンテストが行なわれ、それに向けて各チームが新車発表会を行なっていく。オフシーズンもあっという間に終わりを迎えようとしている。

 2023年シーズン最終戦アブダビGPから2ヵ月、各F1ドライバーはどのようにオフを過ごしたのだろうか?

■マックス・フェルスタッペン
 フェルスタッペンは、オフシーズンもサーキットへ足繁く通っており、クリスマスの1週間前にポルティマオで父ヨスとフェラーリ296GT3をドライブした。

 フェルスタッペンは大のスポーツカー好きであるのは間違いないが、フェルスタッペンと彼の家族はVerstappen.com Racingを通じてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)やGTワールドチャレンジでティエリー・フェルミューレンをサポートしている。

 今回ドライブした296GT3もレッドブルとVerstappen.com Racingのロゴが入れられており、2025年に向けて自身のGT3チームを設立することを目指していることと関係があるのかもしれない。

 なおフェルスタッペンはこのオフシーズン、シムレースでも大活躍。1月に行なわれたiRacingデイトナ24時間ではGTDクラスで優勝を飾っている。グランプリがない日でも、フェルスタッペンはステアリングを握っているのだ。

■セルジオ・ペレス
 ペレスはオフシーズンに多くのスポンサー活動を行なっている。ペレスはネスレが展開するコーヒーブランド“ネスカフェ”のアンバサダーとして発表され、チョコレートブランド“KitKat”の広告に登場し、メキシコのオンライン中古車市場“Kavak”のイベントでスピーチを行なった。

 また12月にはアゼルバイジャン・バクーで行なわれたFIA年間表彰式に出席し、ドライバーズランキング2位のトロフィーを受け取った。

■ルイス・ハミルトン
 2024年末限りで現在のメルセデスを離れ、フェラーリへと移籍することを発表したルイス・ハミルトン。メルセデスで最後の1年を迎える前に、ハミルトンはしばしばアメリカ・コロラドの山々を訪れ、自宅近くでハイキングやスキー、パドリングを楽しんだ。

 それ以外にもこのオフシーズン、ハミルトンはアメリカンフットボールのNFLのロサンゼルス・チャージズ対デンバー・ブロンコス戦を観戦するためにカリフォルニアのSoFiスタジアムを訪れた。

 ハミルトンは2022年8月からブロンコスの共同オーナーを務めており、この際はブロンコスのヴィンテージジャケットを着用していた。

 またハミルトンは、クリスマスに愛犬のロスコーと再会する動画を投稿し、スカイダイビングやサーフィンにも出かけた。

■フェルナンド・アロンソ
 アロンソは、地元スペインのオビエドにあるフェルナンド・アロンソ博物館に併設されているカート施設でオフシーズンの大半を過ごした。そこでカートのテストや、ふたり乗りカートでのドーナツ走行などを通じ若手カーターを鼓舞した。

 またアロンソは、スペインのアルカニス・サーキットでかつてDTMに投入されていたアストンマーティン・ヴァンテージ“クラス1”をドライブ。42歳のアロンソがサーキットから離れることはめったにない。

 ただその間もアロンソはイタリアのヴァル・ガルデナ渓谷でスキーを楽しんだり、プライベートジェット機内でジョージ・ラッセルと卓球をしたりと束の間の休暇を楽しんだ。

■シャルル・ルクレール
 ルクレールはこのオフシーズン中に2019年からドライブしてきたフェラーリと複数年契約を締結した。2023年は未勝利でドライバーズランキング5位、チームとしてもコンストラクターズランキング3位に終わった。

 2024年シーズンに向けて充電するため、ルクレールはオフシーズンにイタリアでスキーを楽しみ、アメリカ・ロサンゼルスのベニスビーチを訪れ、ポルトガルで新年を迎え、故郷のモナコ・モンテカルロでリラックスするなど、様々な場所を訪れた。またルクレールはイタリアの『L’Officiel』誌の表紙を飾った。

■ランド・ノリス
 ノリスもまた、このオフシーズン中に2019年のルーキーイヤーからドライブしているマクラーレンと複数年の契約延長を結んだ。

 昨シーズン、マクラーレンはコンストラクターズランキング4位まで順位を上げ、ノリスはキャリア最多となる7回の表彰台を獲得したが、グランプリ初勝利はまだない。

 F1以外のニュースでは、ノリスは東南アジアとオーストラリアへの旅行を楽しみ、他の多くのドライバーと同じようにスキーを楽しんだ。フランスの強豪サッカーチーム、パリ・サンジェルマンのユニフォームに身を包み、誰もいないパルク・デ・プランスでサッカーを楽しんだ。またイギリスの有名YouTuberであるアングリー・ジンジャーやヤング・フィリーと共にTwitchのライブ配信でFortniteをプレイした。

■カルロス・サインツJr.
 サインツJr.も北イタリアで雪を楽しんだように、スキーはF1ドライバーのお気に入りのアクティビティだ。サイクリングやジムでのワークアウトもオフシーズンに体力を維持するのに最適のトレーニングであり、サインツJr.はポルトガルでトレーニングキャンプを実施した。

 またこのオフシーズン中には、父であるカルロス・サインツSr.が61歳という驚異的な年齢でダカールラリー最年長優勝記録を塗り替えた。サインツJr.もサウジアラビアで優勝を見届け、自身のソーシャルメディアに「このことを決して忘れない」というシンプルなキャプションと共にダカールの写真を投稿した。

■ジョージ・ラッセル
 ラッセルはアロンソと空の上で卓球をする他に、彼と共に新年を祝った。

 またラッセルは、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド対トッテナム・ホットスパー戦を観戦するためにオールド・トラッフォードを訪れた。

 そしてメルセデスのトト・ウルフ代表と共に訪れたオーストリアのアルペンスキー大会“ハーネンカムレース”では、4度のF1世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルに遭遇した。

■オスカー・ピアストリ
 ピアストリはこのオフシーズン、バスケットボールの試合を観戦するためにパリへ向かい、スペイン・ランサローテ島でトレーニングキャンプを行なった後、1月中旬にはチーム本拠地であるマクラーレン・テクノロジーセンターへと戻った。

■ランス・ストロール
 ストロールはあまりソーシャルメディアを頻繁に更新するドライバーではないが、彼は大のウィンタースポーツ好きであり、このオフシーズン中にはスノーボードをしている動画を投稿した。

 2024年シーズン、ストロールは非常に大きな1年を迎える。昨年にはキャリアベストとなるドライバーズランキング10位に入ったものの、アストンマーティンのチームメイトであるアロンソとの差は132ポイント。今年はこの差を縮められるだろうか?

■ピエール・ガスリー
 ガスリーは毎年オフシーズンにUAEでトレーニングキャンプを行なっているが、今年も同様だった。アルファタウリでチームメイトだった角田裕毅とドバイ・オートドロームでカートトレーニングを行なったり、プレミアリーグのケビン・デ・ブライネやフィルジル・ファン・ダイクと一緒にいるところを目撃されたりと、オフシーズンを満喫した。

 またファンの注目を集めたソーシャルメディアへの投稿もいくつかあった。中には、ハミルトンとノリス、ルクレール、フェルスタッペンのプロフィール画像が壁に飾られたガスリーのガレージや、マダム・タッソーの蝋人形館でハミルトンと2ショット写真を撮ったり、スケートリンクで転んだりする動画もあった。

■エステバン・オコン
 オコンもこの冬、スキーなどのウィンタースポーツを楽しんだ。メルセデスのリザーブドライバーを務めるミック・シューマッハーをはじめとする親友たちと雪山で新年を迎えた。シューマッハーは2024年からアルピーヌで世界耐久選手権(WEC)にも出場するため、今年はある意味で同じ陣営の仲間となる。

 またオコンはイタリア・ベネチアを訪れたり、マドリードではガスリーと共にアルピーヌのアンバサダーであるジネディーヌ・ジダンとPR活動を行なったりしていた。

■アレクサンダー・アルボン
 アルボンは母親の生まれ故郷であるタイを訪れ、パートナーのヘ・ムニと共にヤオノイ島やプーケットで休暇を満喫した。

 その後ふたりはロサンゼルスへ向かい、アルボンはサイクリングやジムでのトレーニングで来たる新シーズンに備えた。

■角田裕毅
 角田は昨年の最終戦後、日本へ帰国しレッドブルファミリーと共にモビリティリゾートもてぎでホンダ・レーシング・サンクスデーに参加。アルファタウリAT02やブラバムBT16を走らせた。

 その後は地元相模原でファンイベントに参加。年末を日本で過ごし、鈴鹿でラグビーを観戦した後、トレーニングのためUAEへ向かった。

 角田はドバイでガスリーと共に、カートトレーニングを行なったりパドルテニスを楽しんだりした。また、ジネッタのGTマシンや2022年のアルファタウリAT03でもサーキットトレーニングを行なった。

■バルテリ・ボッタス
 いつも通りボッタスはこのオフシーズンもパートナーのティファニー・クロムウェルの出身地であるオーストラリア・アデレードでクリスマスを過ごした。

 クロムウェルはオリンピックにも出場したプロのサイクリストであり、ボッタスもこのオフシーズンをサイクリングに費やした。ふたりはグラベル・サイクリングイベントのRADL GRVLにも参加した。

 ただボッタスはずっとオーストラリアにいた訳ではなく、クロムウェルと共にカリフォルニアへ出かけたり、オーストリアや母国フィンランドにも小旅行をしたりした。

■ニコ・ヒュルケンベルグ
 ヒュルケンベルグは2019年以来となるF1フルシーズンを終え、クリスマスを妻と娘と自宅で過ごした。

 また、新シーズンに向けたトレーニングキャンプを行なう前に、ヒュルケンベルグはスペイン・マヨルカ島のセラ・デ・トラムンタナ山脈でハイキングに出かけた。

■ダニエル・リカルド
 リカルドは2023年シーズンをレッドブルのリザーブドライバーとしてスタートしたが、シーズン途中でニック・デ・フリーズに代わってアルファタウリからF1復帰を果たした。ただ、オランダGPでは手を骨折し2ヵ月の欠場を強いられた。

 2024年シーズンは本格的な復帰シーズンとなるが、それに向けて故郷オーストラリア・パースの牧場で充電。ダートバイクやバギーでオフシーズンもスピードを楽しんだ。

 なお、リカルドもオフシーズン中に角田らレッドブルファミリーとホンダ・レーシング・サンクスデーに参加。MotoGPやインディカーなど見慣れないマシンに興味を示していた。

■周冠宇
 周は2023年アブダビGPが終わると故郷である中国・上海に戻り、オフシーズンの早い段階で髪を三つ編みに。その後は12月25日にサンタの帽子を被った愛猫の写真を投稿した。

 周はオフシーズン中、主に上海で友人や家族と過ごし、1月にスイスにあるザウバーのファクトリーへ戻る前には、中国国内で様々なプロモーションイベントを行なった。

■ケビン・マグヌッセン
 マグヌッセンはこのオフシーズン中、パートナータイアップ以外にあまりソーシャルメディアへの投稿は行なっておらず、この期間をどう過ごしていたのか、ファンにはあまり伝わっていない。

 しかしマグヌッセンには妻とふたりの幼い娘がいるため、このオフシーズンはデンマークの自宅で家族と静かな時間を過ごしたのだろう。

■ローガン・サージェント
 サージェントはF1での2年目に備えるべく、このオフシーズンはジムでハードなトレーニングに時間を費やした。

 ただそれだけを行なっていた訳ではなく、サージェントはアブダビGP終わりにはUAEの砂漠でデューンバギーを走らせた。