ヤマハのファビオ・クアルタラロは、2024年型の新マシンの状況について軽々に良くなったとは言わないものの、ポテンシャルは感じられたと語った。

 ヤマハは2021年にクアルタラロとMotoGPタイトルを勝ち取ったが、2023年は大苦戦。ホンダと共に優遇措置の対象メーカーとされる状況になってしまった。

 優遇措置の対象となったことで、ヤマハはフル参戦ライダーのクアルタラロ達を2月1〜3日に行なわれたシェイクダウンテストへ参加させることができた。クアルタラロはうち2日に参加したが、マシンの改善を十分には感じられていないようだった。

 なお昨年11月末に行なわれたバレンシアテストでも、クアルタラロは2024年型について空力面の改善が、エンジンの進歩が少ないことで損なわれてしまっていると語るなど、厳しい評価を下していた。

「現時点で僕としては、最高ではない」と、シェイクダウン後のクアルタラロは語った。

「ポテンシャルはあると思うけどね」

「21周以降はタイムアタックはしていないんだけど、もちろん新タイヤも使っていたよ。100%でプッシュしてきた」

「初日の22周目から1分58秒5を出していて、これは既にかなり速い。ここから3日間のテストでのタイムアタックで前進する必要があるんだけど、それも既に改善のために動き出している」

「(レースウィークで)いちばん重要なのは金曜の午後だ。そこでトップ10に入っていれば、既に7割方仕事は終わっている」

「もちろん、予選に向けてライディングスタイルやバイクの解決策を見つけなければならないと思っているよ。それは僕だけのことではないし、答えを見つけていきたい」

 クアルタラロは以前から、ヤマハのエンジンが他社に比べて非力だと口にしてきたが、2024年型のバイクではエンジンが「良くなった」とクアルタラロは言う。そして、アグレッシブすぎるエンジン特性のためにも電子制御を詰めて行くことが必要だと語った。

「(エンジンは)良くなったと確信している。でもこのエンジンはまだちょっとアグレッシブすぎるから、特性を良くするためにも電子制御にしっかり取り組む必要があると思う。ポテンシャルはあるけど、それを使えていないんだ」

「だからエンジン開発だけではなく、電子制御でも僕らはまだ少し離されていると思う。このエンジンに最適な電子制御を発見して、バイクで使えるようにする必要がある」

 なおクアルタラロとヤマハの契約は、2024年末で一旦満了となる。以前クアルタラロはヤマハが自分をチームに留まらせるために自由に使える猶予は限られているとも語っていた。

 シェイクダウンテストを終えたクアルタラロは、現段階では決まったことはないと答え、時間をかけて取り組む必要があると述べた。

「賢くあることが必要だろう。僕は100%自分の仕事に集中している。ヤマハは前年に比べて大きなステップを踏んだだと思う」

「そしてもちろん、自分の将来のために、僕も時間をかけて取り組んでいく必要がある。当然ながらとても重要な動きになるだろうね」