MotoGPは3日間のセパンテストを終えた。マルク・マルケス(グレシーニ)はこの3日間でドゥカティへの適応を進めたものの、まだトップライダー達と同レベルには達していないと感じている。

 マルケスは今年、MotoGPクラスに昇格して以来11年間を過ごしたホンダを離れ、ドゥカティ陣営のグレシーニへと移籍。ホンダからの乗り換えという大仕事に臨んでいる。

 初日こそトラブルに見舞われたが、マルケスは3日間を通じて精力的に走行。2日目には全ライダーで最多となる72周を走って、スプリントレースのシミュレーションなども行なった。最終日となる3日目にはタイムアタックも実施しており、そこでマルケスはトップタイムのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)から0.588秒差の6番手タイムを記録した。

 セパンテスト終了後、マルケスはトップライダー達のペースからはまだかなり離されていると認めている。ただ、その差を縮めるチャンスが全くないとは言いたくないと語った。

「本当に限界だったよ」とマルケスは言う。

「だからお昼休みは長く休ませてもらったんだ」

「昨日72周走ったけど、スプリントのシミュレーションはプランになかったんだ。だけど僕は『オーケー、もっと僕は努力しないといけない』と話したよ。この先トップ争いのライダー達のレベルにたどり着けるかどうかはわからないけど、ギャップがあることは望んでいない」

「取り組みを続けることが鍵だ。『ああ、それは無理だ』なんてことは言いたくない。僕は取り組みを続けるし、実現するために断固努力していく」

「バイクにはいくつか微調整を行なって、ライディングスタイルについても多少調整している」

「チームも僕のことをより理解し始めてくれている。タイムアタックもその後良くなった。まだトップ層からは0.5秒遅れてしまっているけどね。彼らはタイムアタックで本当に速い」

 マルケスはセパンテスト初日を終えたタイミングでは、まだ本能的なライディングではホンダ時代の癖が出てしまうとも語っていた。彼はそれを修正できると考えているが、それには時間がある程度かかるはずだとも認めた。

「本能で乗れるようになればいいね。でも、それには間違いなく時間がかかる。たとえばホルヘ(ロレンソ)がドゥカティに移籍したときのようにね。誰もが彼は決して適応できないだろうと言っていた」

「だけど彼は1年半でレースに勝ち始めた。僕の弟(アレックス・マルケス/チームメイト)も昨年(ドゥカティ陣営に移籍して)スタートこそ良くなかったけど、シーズン終盤には速さを発揮した」

「僕がトップレベルにたどり着けるかどうか、どうだろうね? もちろん、今のレベルでは十分ではない。速くなるためにレーストラックでの時間が、この3日間のように走って、走って、走ることが必要なんだ」

「例えば、僕がレースウィークに抱える可能性のある問題のひとつに、時間がある。2度のテストで既にホンダ時代のラップタイムまで削ることができたけど、ここでは良いラップタイムに達するまでに3日間もかかってしまっている」

「つまりテストだから可能だけど、レースウィークになればダメだということだ。だから今は良いラップタイムまでより早く到達できるようにしなくてはいけないんだ」

 そしてマルケスは、ドゥカティ・デスモセディチGPのポテンシャルを最大限に活かすためには、ホンダとは異なりコーナーの出口が重要になっていると話した。

「一歩ずつ取り組んでフィーリングは良くなっている」

「まだバイクに乗っていて硬すぎるけどね。(エネア)バスティアニーニや(ホルヘ)マルティンなんかのように体を使って操れていないんだ。もちろんペッコ(バニャイヤ)はそこまでやらずとも速いんだけどね。様子を見てみよう」

「ただ僕はこのバイクで最大限の力を引き出すためには、特にラップタイムを凄く稼げるコーナー出口をどうすべきなのかを理解する必要がある」

「ホンダでは逆だった。タイムアタックではどちらかと言えばコーナーエントリーが重要だった。このバイクではもっと出口側が大事なんだ」