VR46のマルコ・ベッツェッキは、MotoGPセパンテストでドゥカティ陣営の中では苦戦気味となっていた。その原因は、2023年型のマシンへの適応にあるようだ。

 ベッツェッキは2023年シーズン、第2戦でキャリア初優勝を挙げるとシーズンを通じて速さを発揮。通算で3勝、ランキング3位という好成績を残した。

 そんなベッツェッキはプラマックへの移籍の可能性もあったが、VR46に残留することを選んだため、2024年シーズンも型落ちのマシンを使用する。ただ2023年も型落ちマシンで好成績を記録していたため、2023年型を使用する今シーズンも彼が速さを発揮することが期待されてきた。

 しかしセパンテストで、ベッツェッキは他のドゥカティ陣営ライダーに比べて苦しんだ。トップタイムを記録したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)からは1.3秒差で、17番手タイムに留まっている。

 ベッツェッキはテスト後、2023年型のマシンに対してまだ適応が十分にできていないとその要因を語っている。

「今回のテストには全然満足できていない」とベッツェッキは言う。

「セパンで様々なことを試したけど、思っていたようにはバイクを快適に感じられていないんだ。予想よりも多くの問題を抱えている」

「基本的に、違いはトルクにある。自分のライディングスタイルを適応させるのにまだ問題があるんだ。ブレーキングも違っているし、フロントタイヤの感覚も思ったようなものじゃない」

「さっき言ったとおりエンジンが違っているんだけど、僕はそのパワーを路面に伝えられていないんだ。残念だけどコーナーエントリーと立ち上がりが難しいことになっている。ともかく、今回は最初のテストなんだから、僕なりのやり方を見つけられればと思っているよ」

 なおドゥカティの2023年型マシンに乗る他のライダーは、ベッツェッキと異なり速さを示している。グレシーニのアレックス・マルケスは1分56秒台で4番手につけ、新たにチームメイトとなったファビオ・ディ・ジャンアントニオもスプリントレースのシミュレーションでは最速だった。

 ベッツェッキは他のライダーが速さを示している以上、マシンに適応していかなければと語った。

「現実として、厳しい3日間だった。アタックしても同じようにできなかったし、2回も転倒してしまった」

「ドゥカティのマシンにはたくさんの強みがあるし、競争力がある。僕は自分のライディングスタイルをGP23に適応させて、しっかりとしたベースを見つけなくちゃいけない。このバイクは強力だし、それは他のライダー達が示している。だから適応しなくちゃいけないのは僕なんだ」