今季からF1のスプリントフォーマットは、金曜にFP1とスプリントシュートアウトを行なった後、土曜にスプリントレースと予選を実施するという流れに変更される。アルピーヌのピエール・ガスリーは、この変更を歓迎した。

 昨年までのスプリントフォーマットでは金曜のFP1後に予選が実施されていたため、予選が始まった時点でパルクフェルメルールが適用。それ以降チームはセットアップの大幅な変更などができなくなっていた。そのため、初日でつまずいたチームはセットアップ調整で挽回することができない上、アメリカGPのルイス・ハミルトン(メルセデス)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)のように、適切な車高設定ができずにフロア下のプランクが削れてしまい失格になるなど、問題も発生した。

 しかし新フォーマットでは、FP1後のスプリントシュートアウトからパルクフェルメルールが適用されてセットアップ変更ができなくなる点は変わらないが、スプリントレースを経て一旦パルクフェルメ解除となり、予選までの間に各チームが再びマシンを触ることができる。

 この案は既にF1委員会で合意されたものであるが、その詳細については先日行なわれたスポーツ諮問委員会で話し合いが持たれたようだ。

 これらの変更についての意見を求められたガスリーは、motorsport.comにこう語った。

「これは良いことだと思うよ」

「(セットアップの自由度は)間違いなく欠けていた部分だ。昨年は素晴らしく天才的な人たちが金曜午後にマシンに触ることを禁止されていた」

「彼らはその(セットアップの)ために給料をもらっているのにだ。彼らはフロントウイングのフラップを1、2目盛動かすとか、タイヤの内圧を上げるとか、そういうの以上のことができるんだから、悲しかったね」

「F1はエンジニアリングの最高峰であり、週末を通じて常に改良の機会を与えるのは素晴らしいことだと思う」

 またガスリーは、マシンの改善箇所が分かっていながらもそれができないことにエンジニアがフラストレーションを溜めていたと認めた。

「その通り、何もトライできないんだ。1時間のプラクティスだけでは制約も多い。だから毎回シミュレータで(セットアップに)取り組んでいるという感じだった」

「ベストなセットアップでレースウィークをスタートできなかったことに気付いたとしても、そこに対応できる範囲が非常に小さくなってしまう。だから今回の変更はスポーツとしては間違いなく正しい変更だったと思う」

 またガスリーのチームメイトであるエステバン・オコンも、新フォーマットが有益であるとコメントした。

「スプリントシュートアウトをやって、それからパルクフェルメを適用してスプリントレースを走り、そこからまた予選に向けて(パルクフェルメが)解禁されるのは良いことだ」

「そうすべきだと思っている。週末がもっと面白くなるし、プランクが摩耗してしまうといった愚かなミスも減るだろう」