かつてアルファロメオ/ザウバー(現在のステークF1)でテクニカルディレクターを務めていたヤン・モンショーがFIAのシングルシーター担当テクニカルディレクターに就任したことが明らかとなった。

 前任者だったティム・ゴスはビザ・キャッシュアップRBに加入するに伴いFIAを離脱。モンショーはその後任となる。

 モンショーは今後、2018年から長くFIAシングルシーター担当ディレクターを務めるニコラス・トンバジスの直属として働くことになる。モンショーは前任のゴスと同様に、今年中に具体化される予定の2026年F1レギュレーションの策定で重要な役割を果たすことになる。

「ヤンをFIAに迎え入れ、彼が技術部門で重要な役割を果たすと共に将来のF1レギュレーションを策定することにワクワクしている」

 トンバジスはそう語った。

「ヤンの加入は、我々の広範な技術的専門知識を強化することになるだろう」

 またモンショーは次のように語った。

「テクニカルディレクターとしてFIAに加わることを大変うれしく思っていて、この役割に伴う新たな挑戦を楽しみにしている」

「私は長年、チーム側で仕事をしてきたが、FIAでF1の未来を切り開く手助けをする機会を得たことは、私にとって大きな喜びだ」

 モンショーは長いF1キャリアを持っている。元々は2002年にトヨタに入り、2009年末にF1を去るまでエアロダイナミクス主任を務めた。

 翌シーズンからモンショーはフェラーリへ移籍し、同じくエアロダイナミクス部門を担当。2012年末まで在籍した。

 2013年以降はアウディで働くなどF1から離れていた時期もあったが、2018年からグランプリに復帰。エアロダイナミクス主任としてザウバーに加わった。

 その後シモーネ・レスタの離脱を受けて2019年からザウバーのテクニカルディレクターに昇格。そして昨年、ジェームス・キーの加入に伴ってモンショーはチームを離れた。

 FIAからはこの冬、ゴスやスポーティングディレクターのスティーブ・ニールセンを含む複数の幹部が離脱した。

 今年初めにFIAは、ニールセンの後任として、以前はセーフティディレクターを務めていたティム・マリヨンを起用すると発表した。

 FIAによると、マリヨンは「レースディレクションやジュネーブの遠隔オペレーションセンター(ROC)など、スポーツに関する全ての事柄を監督する」としており、ニールス・ウィティヒは従来のレースディレクターの役割に留まる。

 F1チーム関係者の間では、FIAの組織再編成に懸念の声が挙がっており、メルセデスのトト・ウルフ代表は、FIAが今後より安定した運営を行なうことを望んでいる。