レッドブルは2月15日、2024年のF1マシン『RB20』を発表。発表に際して行なわれたマックス・フェルスタッペンらドライバーに対する取材では、やはり”ルイス・ハミルトンのフェラーリ電撃移籍”が話題にあがった。

 2013年から10シーズン以上にわたってメルセデスに所属し、6度のドライバーズタイトルを獲得したハミルトンだが、2024年シーズンをもってチームを離れることを決断した。そして2025年からは“子供の頃の夢”だったというフェラーリに移籍し、シャルル・ルクレールのパートナーとなる。

 一方で2021年からドライバーズタイトル3連覇中のフェルスタッペンは、レッドブルと2028年までの契約を結んでいるが、それ以降はF1から離れる可能性があると常々発言している。彼には耐久レースなど、F1以外のレースに参戦したいという思いもあるのだ。

 直近十数年でも、セバスチャン・ベッテルやフェルナンド・アロンソなど、チャンピオン経験者が優勝請負人として加入してきたフェラーリだが、フェルスタッペンにとってフェラーリに移籍するという選択肢はあるのか? 彼はmotorsport.comに対して次のように答えた。

「失礼に聞こえると嫌なんだけど、僕はフェラーリというブランドをリスペクトしている一方で、今いるところにとても満足している」

「今いる環境は居心地がいい。だから僕にとって、それを変えようとはならないんだ」

「とはいえ、これまで僕の人生で経験してきたことから言えば、絶対にないとも言い切れない。ただ今は、そういうことは考えてすらいない」

「でも今はF1しかやっていないのも確かだ。僕はF1以外のこともやりたいと思っている」

 特に2021年シーズンにハミルトンと激しいタイトル争いを展開したことで、彼と緊張感のあるライバル関係にあったフェルスタッペンだが、ハミルトンがフェラーリに移籍するという動きを喜んでいるようだ。

「結局のところ、ルイスのようにたくさんのことを成し遂げてきたドライバーであれば、フェラーリに乗りたいと思うのかどうか、それが彼の夢や目標だったのかどうか、という話だ。彼がメルセデスやフェラーリとどんな話をしたのかは分からないから、僕たちの方で彼の決断の理由について断定することはできない」

「でも彼がその移籍に満足しているなら、それでいいと思う。クールだと思うしね。もちろん、彼の成功を願っている。でも今のところはどうなるか分からないけどね」

 またフェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスは、この移籍を興味深いものだと見ている。ペレスは、ハミルトンのメルセデス離脱の日が近付いていくにつれて、チームとの関係が難しいものになるのではないかと指摘した。

「この動きは外から見ている限りは興味深いものになると思う」とペレスは言う。

「チームが(ハミルトンに)情報を共有することについて、どれだけ慎重になるかは分かりきったことだ。ルイスはそこに長い間いたし、他のチームにそのノウハウを持っていくことになるんだからね」