先月末、アンドレッティ・キャデラックの2025年からのF1新規参戦計画は、F1の商業権を司るフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)によって却下された。しかしアンドレッティのパートナーを務めるゼネラルモーターズ(GM)は、チームの将来的なF1参戦に自信を見せている。

 2月16日(金)のデイトナにて、GMのパフォーマンス&モータースポーツ担当副社長を務めるジム・キャンベルがアンドレッティ・キャデラックのF1参戦計画についてコメントした。このコメントは、FOMがアンドレッティ・キャデラックの参戦を却下する声明を発表して以来初めての、GM側からの正式なコメントとなった。キャンベル副代表はこの場で、F1参戦計画が「良いペース」で進んでいると語った。

 キャンベル副社長はこの中で、昨年12月にFOMからアンドレッティに送られたミーティングの招待状が“迷惑メール”フォルダ行きとなる行き違いが発生したため、チーム側がF1とのミーティングを改めて要請したということも認めた。

 GMは傘下ブランドのキャデラックを介し、アンドレッティのF1参戦計画をパートナーとしてサポートしており、昨年10月にはFIAによってチームのF1新規参戦申請が承認された。それ以降はFOMの審査が行なわれてきたが、ステファノ・ドメニカリCEOをはじめF1チームは新規チーム受け入れに消極的な姿勢を取っていた。

 今年1月にFOMが発表した計画の却下声明では、このプロジェクトのポテンシャル、特に参戦初期段階で予想されるルノー製カスタマーパワーユニット(PU)を搭載した際の競争力が疑問視されることが言及された。

 ただGMは2028年からのPU製造者登録を済ませており、アンドレッティ・キャデラックがカスタマー体制ではなくワークス体制となれば、F1界もまた違った反応を示す可能性もある。

「アンドレッティとの(F1新規参戦)申請について、我々自身は素晴らしいモノだと思っている」

 キャンベル副社長はそう語った。

「FIAは他の申請団体と比較検討を行ない、我々の申請に信任と承認を与えた」

「FOMが声明を発表し、我々はFOMとの追加ミーティングを要請した。アンドレッティとキャデラックの間には、競争力のあるエントリーを実現する能力があると信じている」

「簡単だと言っている訳ではないが、我々ふたつの組織は、その他のモータースポーツカテゴリーで成功した例がある。それはキャデラックとアンドレッティに言えることだ」

「とはいえ、我々の共同チームは良いペースでマシンを開発し続けている。それが我々の現状だ」

 ただキャンベル副社長は、プロジェクトに潜在的競争力がないことを示唆するFOM側の声明にGMが屈辱を感じている訳ではないと強調した。

「言った通り、我々は提出した申請書を信じている」とキャンベル副社長は言う。

「その申請書の中で、アンドレッティはレースチームとして、キャデラックはマニュファクチャリングとエンジニアリング両部門の能力を明確にした」

「我々は申請書に自信を持っており、FOMとの面会を求めている」

 GMがキャデラック印の独自PUを2028年より前から用意できるか? との質問に対してキャンベル副社長は、FIAのレギュレーションによって制限があることを指摘した。

「PU(製造者)として登録するには制限があり、我々は2028年に向けて(2023年の)6月に登録した」とキャンベルは言う。

「もっと早くからエンジンを開発したければ、その前年に登録する必要があったはずだ。これは単なるレギュレーションの問題なのだ」