ハースF1は年明け早々、チーム創設期から代表を務めたギュンター・シュタイナーとの契約を更新せず、エンジニアリングディレクターだった小松礼雄をチーム代表に昇格させた。

 こうした人事についてドライバーのケビン・マグヌッセンは、既にチーム内部では変化が表れているとして、チームが「非現実的な楽観主義」を避けるようになったと明かした。

 小松代表の就任が発表した際には、オーナーであるジーン・ハースはチーム上層部をエンジニアリング主導にしたいと明言。マグヌッセンもエンジニアがチーム代表になることの変化は大きいと考えている。

「アヤオとは良い関係だよ」とマグヌッセンは言う。

「彼は(ハースF1が)始動した2016年から8年間チームに在籍していて、僕は2017年にハースに来て以来、彼とは緊密に仕事をしてきた」

「チームの中では大きな変化だし、もちろん(小松が)チーム代表になったこともね。アヤオはエンジニアで、F1チームで相応のエンジニアリングの経験を積んでいるし、その考え方を持ってチームの舵取りに携わることはとても興味深いモノになるはずだ」

「組織全体の動きやコミュニケーションが変わってくると思う」

 またハースが昨年コンストラクターズランキングで最下位に沈んだこともあり、チームがすぐに状況が好転すると過度に期待することはないとマグヌッセンは語った。

「今年の期待感はかなり上手く管理されていると思う」とマグヌッセンは言う。

「何年かは新シーズンに向けて非現実的な楽観主義があったと思うし、僕もその影響を受けてきた」

「確かにアヤオは、僕らが昨年のポジションから抜け出せたとはまだ思っていないようだ。しかし彼は開発の軌道がかなり強くなっていると見ているし、実際は今年1年を通じて前進できると前向きに捉えている」

「チーム間の競争力は非常に接近していて、僕らは昨年、開発の面で完全に壁にぶつかってしまったと思う」

「コンセプトを転換するまで、その壁を破ることはできなかった。今年はかなり良くなりそうだ。開幕に向けた期待は低いけど、シーズン全体に向けた期待は大きいよ」

 2023年からチームに加わったニコ・ヒュルケンベルグはマグヌッセンと比べて小松代表と共に過ごした時間は少ないものの、彼もエンジニアリング主導のチームとなることに同意している。

「アヤオとの関係はとても良い」とヒュルケンベルグは言う。

「見ての通り、昨年を通して彼とは密接に仕事をした。その面では大きな変化だけど、興味深い」

「他のチームでも同じようなことをやっていて、技術的な人間をチーム代表にしているし、他のチームではかなり上手く機能している」

「アヤオは彼なりのやり方で仕事をすると思うけど、技術的な知識とノウハウ、専門知識を沢山もたらしてくれると思う」