佐藤琢磨が、HRC(ホンダ・レーシング)のエクゼクティブ・アドバイザーに就任したことが発表された。

 F1で表彰台を獲得し、インディ500を2度制するなど、輝かしい実績を残してきた佐藤琢磨。今季はインディ500のみの参戦ながら現役を継続し、ホンダ・レーシングスクール-鈴鹿のプリンシパルを引き続き務める。

 その佐藤が、HRCに新たに設置されるエクゼクティブ・アドバイザーに就任。HRCの渡辺康治社長によれば「HRCの四輪領域の飛躍のために、新たにエクゼクティブ・アドバイザーという職を設定した。佐藤氏には、国内外のドライバー育成戦略や、プログラムの策定、レースの参戦計画や運営体制など、四輪のレースの活動全体に範囲を広げていただいて、助言とサポートを行なっていただく」と説明、さらに次のように続けた。

「将来、HRCブランドの商品展開の際には、佐藤琢磨さんのトップクラスのレーシングドライバーとしての経験を活かして、開発のお手伝いをいただく」

 また佐藤琢磨をエクゼクティブ・アドバイザーに起用することに至った理由についても、渡辺社長は次のように説明した。

「佐藤氏とはこれまで、F1参戦やインディ500優勝といったこの上ない喜びも共有してきた。しかし世界最高峰を戦う中で乗り越えてきた、苦しい時代も共にしてきました」

「強調したいのは、佐藤氏はホンダが用意したレールの上を歩んできたわけではなく、夢の実現を自らの突破力で切り開いてきたということ。常に夢を持ち、挑戦し続ける姿は、HRCの活動との共通点で、重要。そういう観点で、HRCの四輪領域を強化する上で、欠かせない存在だと思い、今回の就任をお願いしました」

 佐藤琢磨も、今回のエクゼクティブ・アドバイザー就任について、次のように語った。

「僕のエネルギーや熱意を、本当に多くのスポンサーの皆様やファンの皆様、HRCやホンダがバックアップしてくれたことで、僕はこれまで、プロフェッショナルとして第一線でこれまで活動させていただけた」

 そう佐藤は語った。

「これからのホンダ、未来について考えるようになった。育成に携わらせていただいている一方で、これまでのレースでの経験を、HRCの四輪のレース活動の強化に対して共感していただいて、私自身はできる限りお手伝いさせていただきたいという思いです」

「具体的な活動プランに関しては、これからHRCさんと協議しながら進めていきますが、私のホンダへの想い、若手が今後活躍していく舞台……想いだけではどうすることもできませんが、HRCとしてサポートできるところ、ひとりのレーシングドライバーとして若手ドライバーと向き合い、自立して世界に羽ばたいていく、そんな姿を応援したい。気持ちだけではなく、そこをHRCさんとやっていきたいと思います」

「HRCの四輪モータースポーツの強化に、100%の力でお手伝いさせていただきたいと思います」