アプリリアは2023年にMotoGPで勝利しつつも、熱問題に悩まされていた。すでに2024年シーズン開幕に向けたテストが進んでいるが、まだこの問題は解決しきれていないという。

 昨年、アプリリアは暑いコンディションでマシンに問題を抱えていた。インドGPでは決勝レースでエスパルガロがリタイアしているが、これは熱のせいだった。

 そしてタイGPでもアプリリアは熱問題に悩まされた。マシントラブルでのリタイアこそなかったが、マーベリック・ビニャーレスはマシンの発する熱のせいでライディングを継続できず、リタイアせざるを得ない状況に追い込まれてしまった。

 エスパルガロも「ピットに戻って来たときには、呼吸できなくて死ぬんじゃないかと思っていた」と語っていたほどだ。

 当然アプリリアはこの問題の解決に動き、その後のマレーシアGPではバイクはエアダクトを装備。ウインドウ脇から取り入れた空気をタンクの上まで導き、ライダーに風を当てるというアイデアで改善を図ろうとした。

 ただこの対策は十分ではなかったことがライダーから語られている。そして2024年シーズンの開幕が迫った今もまだ解決しきれていないという。

 テクニカルディレクターのロマーノ・アルベシアーノは「まだ我々は過程にあって、現時点で問題は解決されていない」と語っている。

 セパンテストでアプリリアはエスパルガロとビニャーレス、そしてトラックハウスのミゲル・オリベイラの3人を連れ立ってコースへ向かわせ、隊列を組んだ状態で暑さの影響を見るシミュレーションも行なった。

「3人のライダーを前後に並ばせて、レースのシミュレーションを行なった。レースでそうした状況になる前に取り組まなければならないんだ。さもなければ、我々はさらに問題を抱えることになる」

 アルベシアーノはそう説明している。またエスパルガロはこの隊列シミュレーションが”フロントタイヤの温度と圧力”を理解するために利用されていると語っており、次のアジア戦までに状況を改善することを期待していると話した。

「昨年、僕らは暑いレースでたくさんの問題を抱えてしまっていた。だからエンジニアは僕らがどうやってそれを改善することができるのかを理解するため、より多くの情報を求めていたんだ」

「今年後半にアジアへ戻ってくるときもかなり暑いんだろうけど、解決できていることを期待しているよ」