レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナー代表は、不適切行為があったとして女性従業員から告発されたため、レッドブル・グループ内で調査対象となっている。これについて尋ねられたメルセデスのトト・ウルフ代表は、F1に関係する者は模範となるべきだと語った。

 レッドブルは女性従業員の告発を受けてホーナー代表に対する調査を開始し、2月9日には弁護士による事情調査が行なわれることとなった。ただ現時点でもこの件についての結論は出ておらず、先日行われた2024年マシンRB20の発表会にホーナー代表は予定通り参加。バーレーン・インターナショナル・サーキットで始まったプレシーズンテストにも、予定通り姿を見せている。本人も、当該の訴えに対して真っ向から否定する立場をとっている。

 そのプレシーズンテスト初日には、チーム代表を対象とした記者会見が行なわれ、5人のチーム代表が出席。その場で、ホーナー代表に対する捜査の影響について尋ねられた。これについては4人のチーム代表が回答を避けたが、メルセデスのウルフ代表はこの質問に応じ、次のように語った。

「これは、明確なことだと思う」

 そうウルフ代表は語った。

「F1、そしてチームの活動は、包括性、平等性、公平性、多様性を表さなければならない」

「それについて話すだけでなく、その考えに沿うように日々を生きなければいけない。それは、我々が自分自身で設定している基準だと思う」

「F1は世界規模のスポーツであり、世界で最も重要なスポーツのプラットフォームだ。そして我々は模範でなければいけない」

「そうは言っても、ここ数週間で多くの憶測が飛び交っている。私が聞いた憶測もある。そしてたくさんのことが起きている」

 ウルフ代表は、レッドブルが現在行なっている調査の”厳格さ”と”透明性”に全幅の信頼を寄せており、それによりシリーズ全体が教訓を得ることになるだろうと断言した。

「現段階で重要なのは、レッドブルが独立した調査を、厳密なプロセスで始めたことだと思う。もしこれが正しい方法で、透明性を持って厳格に行なわれた場合、その結果が何なのか、それがF1にとって何を意味するのか、そこから何を学ぶことができるのかということについては、我々も検討する必要があることだと思う」

「我々は自動車のレースについて話したいのだ。単なるチームの問題を超えた、このような非常に重要な問題ではなく、F1というスポーツについて話をしたいのだ。でもこれは事件だし、F1全体の問題だ。ここで働く全ての人にとってね」