3月にMotoGPの新シーズン開幕が迫る中、ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ)は劣勢でのスタートが予想されるホンダに忍耐を促している。

 2019年にマルク・マルケスがチャンピオンに輝いたのを最後に、タイトル争いにからめていないホンダ。マルケスもチームを離れ、2024年シーズンは体制を変更しながら復活を目指している。

 2月に行なわれた2度のプレシーズンテストでホンダは前年から大きく変化した新型バイクを投入。ライダーからも変革への期待の声が聞こえてくるなど立て直しに向けた動きが進んでいることを伺わせた。

 ただ、テストでは依然としてドゥカティを筆頭にライバルから遅れている現状も明らかだった。

「試すべきことは全て試したと思う。多くのことを理解できたよ」

 カタールテストを終えたマリーニはそう語った。

「今はたくさんデータがあるから、グランプリに向けてベストな形で準備を整えることができる」

「僕らはまだかなり離されているようだけど、バイクのフィーリングは改善されているよ」

「だからその一面では満足している。ただギャップがかなり大きい……特に新品のソフトタイヤを履いたときに僕らは上手くタイヤを使えていないんだ」

 マリーニはホンダが後方から追い上げを目指す立場にあることを自覚しており、チームにもいずれ来るはずのステップアップに向けて辛抱強くやっていくことが必要だと促した。

「パフォーマンスについてだけど、僕は他の人達の大きな改善は予想していなかった。彼らがここ(カタール)で見せたラップタイムにしても、すでにセパンテストの段階で信じられない程のモノがあったからね」

「自分たちのラップタイムについては、かなり普通だったと思う。僕らは今、かなり後方からスタートする立場にあるから、忍耐強くある必要がある。いずれたどり着くよ」

 ホンダは2024年型のマシンにおいてもリヤグリップの問題を抱えている。これは以前からあったものだが、マリーニはトラクション不足によってタイムアタックをした際にバイクを最大限活かせず、さらにブレーキングでも問題が出ていると話した。

「僕らはブレーキングであまり強くないんだ。特にリヤに新品のソフトを入れたときなんかはね」

「何故かはわからないけど、バイクを減速させるときにリヤタイヤを使えていないんだ。その一方で(昨年まで乗っていた)ドゥカティはかなり使えていて、その瞬間にかなり稼げるんだ」

「だからラップタイムを縮めようとすると別の乗り方をする必要があって、僕はそこに適応を進めて成長して行っている」

「今日(カタールテスト2日目)は昨日までと比べてよりホンダらしいライディングができていたから、良かったよ。当然、グランプリが始まったら、もっとトライしていくつもりだ」

「リヤのグリップを良くするのが、僕らに必要なことだ。コーナーエントリー、コーナー中盤、そしてコーナー出口におけるリヤなんだ」

「今はバイクのこの部分だけを考えなくちゃいけない。なぜならここが大きく欠けているところだからだ」

「確かに他の部分でも欠けているモノがある。でも今はこのグリップが原因で僕らは強い走りができていなくて、リヤにソフトを使っても速く走れない。それにユーズドタイヤではペース面もそうだね。だからこの領域を改善する必要がある」