レッドブルは2024年シーズンに向けて、従来マシンとは大きく異なるニューマシンRB20を投入する。エイドリアン・ニューウェイ率いる設計チームの決断について、所属ドライバーのマックス・フェルスタッペンは「チームが限界に挑んだ」と語った。

 ライバルチームの多くが昨年のレッドブルRB19に影響を受けたマシンを新シーズンに向けて用意する中、チャンピオンチームであるレッドブルは別の方向性を追求することを選んだ。バーレーンテストでは、この選択がチームに新たなアドバンテージを与えたということがラップタイムでも示された。

 フェルスタッペンは昨年末にチームからRB20に関する計画を伝えられたと明かしたが、そのコンセプトについて「あまり疑問に思わない」として、チームの設計部門を信頼していると語った。

 これほど成功を収めたRB19のコンセプトを変更することが正しい戦略だと思うか? とmotorsport.comがフェルスタッペンに尋ねると、彼は次のように答えた。

「正直なところ、当時はあまり気にしていなかった。図面を見て『これは良さそうだ』とは思ったけど、正直に言うと、それから訪れる休暇の方を考えていたんだ!」

「結果、マシンがどう見えるかなんてどうでもいい。ただ、保守的ではなかったこと、そしてコンセプトを変えることでまた限界に挑戦したこのチームを気に入っている」

 RB20は、メルセデスが2022年のW13、2023年初期のW14に採用した“ゼロポッド”を彷彿とさせる空力デザインを持っている。苦戦したメルセデスは最終的にこのデザインを捨てる選択に至ったが、レッドブルは同じ道を辿ることはないとフェルスタッペンは語る。

「僕は技術部門の人たちがやっていることを全面的に信頼している」とフェルスタッペンは言う。

「彼らはオフシーズン中に風洞でテストした他の全てのモノよりも(新コンセプトが)優れていると確信している」

「それが機能しさえすれば、マシンの見た目なんて気にならないよ」

 なお他チームがRB19のデザインを踏襲したことについてフェルスタッペンは次のように語った。

「そうだね。でもそれは予想できたことだ。去年のような年になれば、多くのチームが僕らのコンセプトに近づくのは理解できる」

「僕らの技術部門は、この方向性を開発することで、僕らが持っていたモノよりも多くの可能性を見出している」

 またレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、チームの設計部門がこのコンセプトで「大胆な一歩」を踏み出したと認めつつも、レース週末での相対的なパフォーマンスについては慎重な姿勢を崩していない。

「我々はまずまずなマシン、良いベースを持っていると言ってもいいと思う」とホーナー代表は言う。

「ドライバーたちからのフィードバックも励みになったし、チームがこのマシンで大胆な一歩を踏み出したことが分かる。チーム全体が素晴らしい仕事をしていると思う」

「それについて疑問を投げかけるのは私の役目じゃない。クリエイティビティを奨励し、進化を促すことだ。レギュレーション上、風洞に入れる時間が少なかったことを考えれば、チームが発揮したクリエイティビティは素晴らしいモノだったと思う」

「特にマシン冷却に関しては、非常に革新的なソリューションを打ち出している」