2024年シーズンのF1が開幕し、バーレーンGPの予選が終了。各チームの序列が見えてきた。その中でマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、チームが「アストンマーティンやメルセデスに肩を並べる」までパフォーマンスを引き上げることができたと語った。

 3月1日(金)に行なわれた予選では、ディフェンディングチャンピオンであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。上位にレッドブル、フェラーリ、メルセデス、アストンマーティン、マクラーレンの5チームがひしめき合った。

 ステラ代表は、その中でもレッドブルとフェラーリの2チームは頭ひとつ抜け出していると考えている。というのもフェラーリのシャルル・ルクレールは0.228秒差で予選2番手となったものの、Q2トップ通過の際にはフェルスタッペンのポールタイムよりも速い1分29秒165をマークしているのだ。

 そしてステラ代表は、マクラーレンはその2チームに及ばないものの、昨シーズンからコース上では1.8秒に相当するパフォーマンス向上を果たすことができたとして、アストンマーティンやメルセデスと拮抗していると推測した。

「改善点について話す時は一般的なところから始めたい」

 予選を終えてステラ代表はそう語った。

「オフシーズン中の改善が我々の予想通り現実のモノとなったという事実を測ることができるから、今回のパフォーマンスは重要だと思う」

「昨年と比較すると1.8秒ほど向上している。この改善はオーストリアとシンガポール(のアップデート)やニューマシンであることを考慮していて、数字的な見地から言えるモノだ。アストンマーティンやメルセデスと肩を並べるに十分なパフォーマンスを持っているように見えるのはポジティブなことだ」

「レッドブルとフェラーリはまだ少しリードしていて、1分29秒1台で戦えるのはこの2チームだけだと思う。我々としては手が届かない領域だ。ランド(ノリス)がクリーンラップを刻んでいれば2〜3番手だっただろうが、レッドブルとフェラーリは他チームをわずかに上回るパフォーマンスを見せたと思う」

「我々は全体的なパフォーマンスを向上できたが、マシンのドライバビリティという点ではまだ望むところにはない。マシンを限界まで走らせると、バランスの面でいくつかの限界が露呈することになる。例えばコーナリング時の回頭性では、ドライバーがまだ少し苦労している」

「昨年のように寒いコンディションが助けになるのは間違いない。いくつかの機能を改善しようと我々は取り組んでいるところだ」

「我々が取り組んでいるいくつかのプロジェクトは改善に繋がると思うが、それを見ることができるのは数レースだけになる」

 2024年シーズンに向けては多くのチームが昨年のチャンピオンマシンであるレッドブルRB19を踏襲した空力デザインのマシンを用意する中、そのレッドブルがそれまでとは大きく異なる空力デザインのRB20を投入。僅差とはいえ、マシンに大きな変更がありながらも開幕戦では早速フェルスタッペンがポールポジションを届けた。

 こうしたレッドブルのアプローチとペースを憂鬱に感じるか? それとも刺激的か? と尋ねられたステラ代表は次のように答えた。

「憂鬱ではないのは確かだ。間違いなく刺激的だ。というのも我々の空力部門と設計部門がこの1年間で維持してきた開発にとても勇気づけられたし、とても満足しているからね」

「最終的に重要なのは開発速度と実際にマシンで発揮されるパフォーマンスだ。デザインの創造性ではない。このオフシーズンを通して我々のパフォーマンスが大幅に向上したことは、それなりに満足できることだと思う」

「昨シーズン中にアップデートを持ち込むことができない可能性があったレッドブルには、大規模な再設計を行なう時間が生まれたに違いない。彼らが行なったようなマシンの変更は、数ヶ月に及ぶ再設計だからね」

「我々にとっては、ベースとなるコンセプトを発展させる上で、まだ“果実”が残っていた。今のところ、それが上手くいっていると思う。手元を見ても、まだかなりの余地が残されていることが分かる。シーズン序盤にさらなる改善が見られると良いね」