VR46からMotoGPを戦うマルコ・ベッツェッキは今シーズン、マシンへの適応で苦戦している状況にある。そのため彼もフラストレーションがあるようだが、同時に挽回するためのモチベーションは高いと語っている。

 ベッツェッキは2023年シーズンに3勝を記録する活躍を見せた。しかしそこから一転して、2024年シーズン開幕戦では予選15番手、決勝14位と苦しい結果に終わった。

 彼のこの現状は、今シーズン使用しているドゥカティ・デスモセディチGPの2023年仕様への適応で苦戦してしまっていることが大きな要因となっている。昨年使っていた2022年型と比較すると、フロントエンドの感触が薄いことに悩まされているのだ。そしてこれは2023年にドゥカティファクトリーチームのエネア・バスティアニーニが悩まされた問題と同じだ。

 ベッツェッキは開幕戦では思うようにコーナーへ向かう事ができない中、スロットル操作でリヤからバイクを曲げて行こうとしたせいで、タイヤを使い切ってしまったと振り返った。

「(決勝前の)ウォームアップセッションで前進できたんだ。やっとバイクの感触が良くなって嬉しかったよ」とベッツェッキは語る。

「でもレースが始まるとすぐに、フロントを激しくロックさせてしまった。いまでもその理由が説明できないんだ」

「その時から、ブレーキングやコーナー進入時のフィーリングが薄くなってきていたから、僕はスロットルをより早く開けていくようにし始めた。コーナーへ入るスピードで失っていたところがあったからね」

「でもその操作が、リヤタイヤをかなり早くに使い切らせてしまった。なんとかこの状況に対処しようとしたんだけど、レースが半分残っている残り11周の所でもう(エンジンの)マッピングを一番パワーの低いものへ切り替えていた」

「凄く難しい週末だったよ。いくつか興味深いことは見つけたけれど、良くない形で始まったグランプリを正しい形に戻すのはとても難しいということもわかった」

「(第2戦の)ポルティマオでは、土曜と日曜をもっと上手く進めるためにも、初日からより良いベースを発見できることを期待している」

「ブレーキングの時、フロントタイヤのフィーリングが無くてバイクは曲がらない状態だった。だから(コーナーへの)アプローチでスピードを失ってスロットルを開けるのも遅すぎる形になっていた」

「もしくは、バイクが曲がらないことでコーナーへかなり遅く進入して、スロットルをかなり早く開ける形になっていた。その方法ではタイヤを消耗させてしまっていた」

「苦戦してしまっているけど、僕はハードに取り組んでいるし、必ずやってみせる。フラストレーションの溜まる状況だけど、同時にモチベーションが上がるよ」

 なおドゥカティの2023年型マシンを使っている他のライダーはカタールGP決勝で、チームメイトのファビオ・ディ・ジャンアントニオが6位、グレシーニのマルク・マルケスが4位、その僚友アレックス・マルケスが6位を記録している。いずれもベッツェッキよりも上位だ。

 ベッツェッキはファクトリーチームのライダーよりも、同じマシンに乗る彼らのデータを活用することが大事になってくるだろうと語った。

「もちろん僕も最速のライダーには注目しているけど、マルケス兄弟やチームメイトは、僕と同じバイクを使っていてタイムアタックもペースも僕より速いんだ」

「だから僕は彼らに注目していて、僕が何をロスしているのか、なぜ彼らが今やっているようにできないのかを理解するため、そのデータを学習したいと思っている」