サウジアラビアGPでフェラーリからカルロス・サインツJr.の代役として参戦し、7位入賞を果たした18歳のオリバー・ベアマンについて、ハースのニコ・ヒュルケンベルグは、現在ベアマンが参戦するFIA F2での活躍がなければF1デビューの衝撃が「2日で忘れられる」と語った。

 ベアマンは昨シーズン、フェラーリ製パワーユニットを使用するハースからF1のFP1に2回出走。今年は6回の出走を予定しており、2025年にはハースでF1昇格を果たすのではないかとの声も挙がっている。

 しかしヒュルケンベルグは、ベアマンがF1昇格の見通しに気を取られるよりも、F2での当面のレースに集中すべきだと考えている。

 ベアマンとチームメイトを組む上で、現在のケビン・マグヌッセンとシート争いを繰り広げることになる可能性を感じているかと尋ねられたヒュルケンベルグは次のように答えた。

「それを言うには早すぎる。早すぎると思うよ」

「彼はまずF2で大きな仕事をしなきゃいけないと思う。そうでなければ、ジェッダ(サウジアラビアGP)でのレースは2日後には忘れ去られてしまう。このビジネスがどう動いているかをみんな知っているはずだ」

「彼には実際、F2で結果を残さなければならないというプレッシャーがかなりかかっていると思うよ」

 若いドライバーにとっては、代役参戦でもF1のチャンスを掴むことが重要だと思うかとの指摘に対してヒュルケンベルグは次のように語った。

「それは、もちろんだ。チャンスをもらったら、それをモノにしないとね。彼はジェッダで100%やり遂げた」

「でも彼がフェラーリ育成なのは明らかだ。いずれ間違いなくチャンスがめぐって来ると思う」

 ヒュルケンベルグはベアマンのF1デビュー戦でのパフォーマンスを称賛しつつも、グリッドで2番目に速いフェラーリのマシンの恩恵もあったと語った。

「彼は2番手のマシンに乗っていたし、それがどれだけパワフルで、どれだけ価値があるか、それがどんな違いを生むか分かるだろう」とヒュルケンベルグは語った。

「だからある意味、中団グループにいる僕らや他のみんなにとって、それを見るのはちょっと厳しいよ。でもそれが現実なんだ」

 ヒュルケンベルグと同様に、マグヌッセンにも将来的にベアマンとコンビを組む可能性について質問が飛んだ。

「若い彼がレースをしている姿を見ると、彼のキャリアや人生に共感できる。だからもちろん、彼の成功を願っている」とマグヌッセンは語った。

「ニコはとても有能なチームメイトだ。僕らはチーム内でとても良い関係性を持っていると思うし、とてもうまく行っている。僕らがチームとして歩んでいる道のりは、経験豊富なドライバーの存在が役に立っていると思う」

「ふたりのドライバーとマシンで、今あるモノを最大限に活かすしかないと思う。上手くいっていると思うよ」

 なおベアマンはF2第3ラウンド・メルボルンで予選16番手からスプリントレース、フィーチャーレースに挑むこととなっている。