サウジアラビアGPを虫垂炎で欠場し、第3戦オーストラリアGPが復帰戦となるフェラーリのカルロス・サインツJr.。手術からたった2週間という状況ながらも、予選ではフロントロウを獲得し「信じられないような気持ちだ」と語った。

 サインツJr.は早期の復帰、全快ではない状況を鑑みると、予選でレッドブルのマックス・フェルスタッペンとポールポジション争いを展開し、フェルスタッペンから0.270秒差で2番手となったことは驚くべきことだと考えている。

「この2週間は大変だった。この週末に間に合うかどうか、何日もベッドで寝ていた」とサインツJr.は振り返った。

「特にどれだけ厳しかったかということを考えると、予選(Q1、Q2)をトップで通過して、フロントロウを獲得できるなんて信じられないような気持ちだ」

「今週末はレッドブル勢に挑戦できてとても嬉しい。初日の序盤は少し腕が鈍っていたけど、そこからスピードを上げてようやくペースを掴むことができた。マシンに対する感触も良い」

「ウソをつくつもりはない。ドライビング中に最も快適という訳ではない。だけど僕はやりきれる」

「多くの不快感や奇妙な感覚はあるけど、痛みはない。だから全開まで攻めることができるんだ」

 またサインツJr.は、2022年のイタリアGPで同じく虫垂炎で欠場したウイリアムズのアレクサンダー・アルボンから、ドライビング中の不快感について助言を受けたという。

「アレックスが話していた盲腸を摘出した時のことと全く同じ感じがしたよ」とサインツJr.は説明した。

「Gフォースがかかって、身体の中で全てがいつも以上に動いているように感じるし、体幹と身体をいつも通り支えるにはある程度自信が必要だ」

「痛みはないし、心配することもない。ただこの奇妙な感覚は、ドライビング中に慣れなきゃいけない。特にこのサーキットでは、ブレーキングゾーンやコーナーで5〜6Gもかかるんだ」

 サインツJr.はサウジアラビアGPの2日目以降を欠場したことで、2024年マシンSF-24の習熟が遅れていると感じているようだ。特に最も柔らかいC5コンパウンドでの走行では、その遅れを痛感しているという。

「ジェッダ(サウジアラビアGP)での予選と決勝を欠場したから、僕はまだ新車を学んでいる途中だ。予選で学べたはずだったことを今回に活かせていたはずだ」とサインツJr.は語った。

「(ウイングの)フラップを調整したら、いくつかのコーナーでマシンに驚かされた。一番クリーンなラップとはいかなかったけど、5日前に言ったように、まだ全快していない状態でここへ来て、ポールポジションを争って2番グリッドを獲得できると言われても、僕はもっと時間がかかるはずだと思っただろうね」