アストンマーティンF1は今季、タイヤマネジメントの問題からレースでは予選ほどの競争力を発揮できていない。日本GPに向けてはこうした問題を解決するべくアップデートが持ち込まれている。

 ドライバーのフェルナンド・アロンソはこうしたアグレッシブな開発プログラムを称賛している。

 日本GPに向けて、AMR24のアップデートは主にふたつのエリアに施されている。レッドブルの影響を強く受けたと思われるサイドポンツーンと、フロアの変更となっている。

 この変更が純粋なパフォーマンスを狙ったものなのか、それともタイヤのデグラデーション問題を改善するためのものなのかについて尋ねられたアロンソは、次のように答えた。

「どちらも関係していると思う。ダウンフォースを増やせば、タイヤのデグラデーションにも対処できる」

「これまでのところ、僕たちはクルマの開発にとても積極的に取り組んできた。ジェッダではフロントサスペンションに新しいパーツを装着し、オーストラリアではフロントウイングに手を加え、そして今回は別のパッケージだ」

「レースごとに違うマシンを走らせているのは、今年の目標である『コース外でのアグレッシブさ』を表していると思う」

「昨年はとてもいいスタートを切ったのに、マシンを十分に変えられなかったことがシーズン後半に痛手となった」

「今年は前半戦に比べて後半戦のほうが少し強くなっていることを期待している。でもどうなるか見てみよう」

 鈴鹿のピットレーンで撮影された画像が示すように、新しいサイドポンツーンにはボディワークの前方上面にスウェージ・ラインが刻まれている(右写真赤矢印)。



 これはレッドブルが2022年に走らせたRB18、2023年のRB19で見られた特徴に似ている。他のチームがダウンウォッシュスタイルのサイドポンツーンにスイッチするにつれて、他のマシンにもよく見られたデザインでもある。

 スウェージ・ラインにより変更されたボディワークの輪郭は、この部分の気流の通り道を変えるのに役立ち、サイドポンツーン上面と側面を通る気流を上手く合流させることができる。

 こうした変更に伴い、サイドポンツーンにある溝も、長さや形状が変更されている。

 フロアのエッジウイングにもいくつかの変更が加えられ、リヤタイヤ前のフロアデッキも変更されている。リヤタイヤ前のフロアにあった切り欠きがなくなり、より滑らかにデッキ部分が構成されている。

 フロアのジオメトリーにも変更が加えられており、エッジウイングはストレーキ部分(青矢印)の後方でよりねじれた形状になっている。



 日本でのAMR24の変更は、オーストラリアGPで導入された新しいフロントウイングに続くもので、上部2枚のフラップの形状が変更された。

 このフラップ形状の変更に伴い、チームは2つのフラップのうち下側の中央にあった金属製のサポートブラケットを1つ取り外した。