2024年からウイリアムズ・レーシング・ドライバーアカデミーに加入した13歳の松井沙麗が、F1日本GP開催中の鈴鹿サーキットを訪問した。

 松井は予選日となる4月6日(土)にウイリアムズのチームキットに身を包み、家族らと共に鈴鹿サーキットに登場。ウイリアムズのホスピタリティで、育成プログラムを取り仕切るレーシングディレクターのスヴェン・スミーツなどと会話を交わした。

 ヨーロッパで本格的にレース活動を開始する前はホンダ・レーシングスクール・鈴鹿(HRS)のカートクラスにも通っていた松井だが、行き慣れた鈴鹿サーキットも、F1サーカスの到来によって違って見えるとして「ホンダのスクールはここですが、パドックの雰囲気も違って、全然違うところに来た感じがあります」と松井は率直な感想を語った。

 今年、松井はWSKスーパーマスターシリーズとチャンピオン・オブ・ザ・フューチャー・アカデミー・プログラムへ参戦しカートの腕を磨き、WSKデビュー戦で2位表彰台を獲得するなどした。

 ただその中で松井は厳しいレースも経験。F1チームの育成所属というプレッシャーに悩まされた時期もあったと明かした。

「ウイリアムズのアカデミーに入るまでは、嬉しいという感じでした」と松井は言う。

「でも実際に加入してみると、注目やプレッシャーが半端なくて……最初はプレッシャーがなかったんですよ。でもレースが始まったらすごいプレッシャーでした」

 そして松井は次のように続けた。

「実際、F1育成の子はみんな速いし、プレッシャーに強いと思います。イタリアに3ヵ月行き、6レースくらいを経験しましたが、予選ヒートなどで結果が出なかった時はプレッシャーが半端なかったです。育成ドライバーなのにクビになっちゃう……とメンタル的に落ち込むこともありました」

「でも、結果を出すしかありません。私はカートが大好きで、レースが大好きなので、レースを楽しむという気持ちでやっていれば、結果はそのうち出てくるかなと考えました」

「私はヨーロッパに行ってまだ数ヵ月です。そこは楽しんで、どんどん学んで、プレッシャーは気にせずに、自分のベストを尽くして頑張っていこうと思ったら、どんどん良くなっていきました」

 松井は3月以降、ウイリアムズから派遣されたプロの専属トレーナーと日々トレーニングをこなしているという。そして以前motorsport.comに語った通り、とにかく速いクルマに乗ることが夢は変わらないと強調した。

「もちろん私は速いクルマに乗りたいので、F1に行きたいと思っています」と松井は言う。

「現時点の夢はF1アカデミーでチャンピオンを取ることですが、それができれば道が開けると思っています。でもやっぱりF1には乗りたいですね」