鈴鹿サーキットで開催されたF1第4戦日本GP。ハースF1はニコ・ヒュルケンベルグが11位、ケビン・マグヌッセンが13位とポイント獲得とはならなかった。しかしチーム代表を務める小松礼雄は、10位入賞を果たしたRBの角田裕毅を攻略するチャンスが両ドライバーにあったはずだと考えていると明かした。

 ヒュルケンベルグはスタートで12番手から10番手までジャンプアップを果たすも、1周目にS字でクラッシュが発生し赤旗中断。3周目から2回目のスタートが切られることとなった。ただヒュルケンベルグはここで痛恨のクラッチリリース失敗。アンチストールを起こし、一時18番手まで後退した。

 しかしその後ヒュルケンベルグは快走。レース最終盤にアストンマーティンのランス・ストロールを交わして11位フィニッシュとなった。ただ、中団グループ最上位である10位の角田までは5.5秒差。レースにタラレバはないが、再スタート時のミスがなければヒュルケンベルグがポイントを手にしていた可能性もある。

 チャンスを逃したと思うか? と訊かれた小松代表は次のように答えた。

「ニコの2度目のスタートを考えると、そうですね。ニコの最初のスタートは良くてポジションを上げました。そして2回目のスタートで彼はクラッチを正しく離すことができませんでした」

「18番手あたりから角田まで5.5秒差の11位へ戻れたことを考えると、あのミスがなければ確実にポイントを獲得していたはずです。だから悔しいですし、チャンスを逃してしまいました」

「でもポジティブな面もあります。今回で第4戦でしたが、このサーキットは我々にとって現状最悪のコースでした。知っての通り私は以前から、このマシンの立ち位置を見るためには4〜5レース必要で、ここまでで最悪のコースだと言ってきました」

「その最悪のサーキットで、このようなレースができたのはとてもポジティブなことです」

 また角田が10位を獲得した大きな要因として、22周目にケビン・マグヌッセン(ハース)、バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、角田、ストロールの隊列が一斉にピットへなだれ込んだ際、その先頭でコースに戻れたことが挙げられる。

 ハースは、実質的な2ストップ戦略を採ったボッタスのピットインに反応して1ストップ戦略のマグヌッセンをピットに呼び込んだものの、ピット位置の関係もあり2ポジションを失った。

 小松代表はヒュルケンベルグだけでなく、後方から追い上げていたマグヌッセンにも角田の前に出るチャンスがあったと考えており、次のように説明した。

「ボッタス、角田、ストロール、サージェントもトレインの中にいて、直前の判断だったと思います。基本的にはボッタスに反応しました」

「同じ周にピット作業をやりたかった。1周遅れてのピットストップすることは避けようとしました。彼らが呼び込んだので我々もそれに反応しましたが、時間がありませんでしたし、クルーも準備できていませんでした」

「それに今回我々は(ピット入口から)一番手前のガレージだったので、最悪のケースが重なってしまいました。それで我々は時間をロスしました。ボッタスの前で戻ることはできましたが、ふたつポジションを失いました。それは本当に悔しいです」