グレシーニのマルク・マルケスはMotoGPクラスで今年12年目のシーズンを迎えており、すでにベテランのひとりとなっている。若手が次々と上がってくるが、マルケスは「昔よりも速くなることはないだろう」と語っている。

 2013年にMotoGPクラスへと昇格したマルケスは、昨年ホンダを離れて今年はドゥカティ陣営のグレシーニへ加入。ホンダを抜けたマルケスには再び強さを見せることが期待された。

 そして今シーズンは、新旧の世代比較も話題だ。特に2024年唯一の新人であるペドロ・アコスタは小中排気量クラスの段階からマルケス級の逸材と言われてきたが、開幕戦そして第2戦と彼らの直接バトルが勃発したことで、世代間の比較がより注目を集めることになった。

 アコスタの調子についてマルケスは、若手ライダー達は自分のライディングについて“意識していない”と語っている一方で、それは今のマルケスのように31歳ともなれば、取り戻せないモノでもあると話した。

「若い頃は自分がしていることに意識を向けていないし、ときにはそれが上手くいくんだ」とマルケスは言う。

「(年をとると)少し保守的になる点もあるけど、自分の経験をより用いることができるようになる」

「一部では『(2020年の)怪我から彼はもっと強くなる。年齢を重ねて彼は強くなる』とも言われたけど、僕は昔より速くなることはないだろう。なぜなら、若いときはそれだけ余力があるからだ」

「でも当然だけど、経験をより活かすことはできるし、経験を使っていかなくちゃならない。たとえば開幕戦で僕は落ち着いていたし、プレシーズン段階でも落ち着けていたよ」

「僕らは人間だからミスもするし、同じミスを2度するのも僕らくらいだからね」

「そのやり方を続けられるかどうか、様子を見てみよう。もちろん、ドゥカティ陣営内のトップライダー達から学んでいくことに努めるけどね」

 そしてマルケスは若手ライダーとの対決について、さらに次のように付け加えた。

「ちょっと前まで、僕はハタチの若者で、ここに来てバレンティーノ(ロッシ)やホルヘ(ロレンソ)、ダニ(ペドロサ)と戦っていた。そして、今は立場が逆転している」 

「ペドロが開幕戦で見せたレースだけど、2013年には僕がバレンティーノと戦っていたし、ホルヘやダニと同じように比較されていたんだ」

「新鮮な経験だけど、素晴らしいものだ。それに、これがこのスポーツの自然な流れだよ」

「誰もがああしてハイな時期を過ごして、その後は段々と新しい若いライダー、才能あるライダーがやってくる。そして、その人達の時代になるんだ」