F1日本GPで5位となったランド・ノリス(マクラーレン)は5位でフィニッシュ。フェラーリ勢に敗れることになったが、アンドレア・ステラ代表はノリスの“複雑”な戦略について説明し、これ以上の結果は不可能だったと語った。

 ノリスは決勝レースを3番グリッドからスタート。マクラーレンはノリスを12周目にトップ集団の中で最初にピットへ呼び戻し、セルジオ・ペレス(レッドブル)をアンダーカット。さらにフェラーリ勢にアンダーカットを許すこともなかった。

 しかし26周目に、ノリスはスティントを引っ張っていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)を攻略しかけていたタイミングで、相手と同時にピットイン。ノリスは早いタイヤ交換の判断に疑問を呈していたが、結局ライバルを攻略できず5位に終わってしまった。

 ステラ代表は今回のノリスの戦略について、表彰台を獲得できる可能性のある攻撃的な戦略を考えて、適切な判断を下したと語っている。

「ランドをスタートでストップさせたとき、我々はフェラーリがアンダーカットを仕掛ける準備ができていることを薄々分かっていたため、我々にはあまり選択肢が無かったと思う」

「つまり、我々としては予防的な行動を取りたかったのだ。我々にはハードタイヤが2セットあったため早めに止めることもできたし、ランドを早めに戻すことで表彰台を狙えるかを確かめたかった。そしてペレスを倒すべく挑めるかどうかを試してみたんだ」

「試す価値はあると思った。最終的には、このアクションからレース全体のタイムとしては少し不利になったかもしれないが、試す価値はあったと思う。こちら側としては表彰台フィニッシュを狙っていたことに満足している」

 そしてステラ代表は、ノリスが苦言を寄せた2度目のピットストップのタイミングについては、メルセデス勢に注意する必要があったと語った。

「2回目のピットのタイミングだが、これはルクレールによって強制されてしまったモノだ」

「あそこではカルロス(サインツJr./フェラーリ)もランドに接近していた。カルロスはランドを追い抜くはずで、そうなればランドはタイムを失い、最終的に(メルセデスのルイス)ハミルトンと(ジョージ)ラッセルの後ろについていたはずだ」

「たくさんのマシンと走っていると、複数の影響を考慮しなくてはならない。1台で走っているわけではないんだ」

「観客側にこれがどれだけ楽しいかは定かではないが、我々にとってはレースは実際に誰と戦っているのかという点で、とても複雑なものになっているんだ」

 なおチームがなにか別の行動をとって、ルクレールを倒す事はできたのではないかという質問に対し、ステラ代表はこれ以上は無理だったという考えを示した。

「今回はこれ以上のこと、特に表彰台フィニッシュは不可能だったと私は思っている。ランドは、我々が表彰台を諦めていたら、ルクレールよりも前でフィニッシュすることはできたかもしれない」

「後知恵ではあるが、それが我々にとっての唯一のチャンスだったろう。しかし、それは我々が表彰台フィニッシュを諦めるということであり、その準備は我々にできていなかった」

 またステラ代表はファイナルラップにラッセルに追い抜かれて8位フィニッシュとなったオスカー・ピアストリについては、「残念だった」と認めている。

 ただ週末全体としてはポジティブな結果だと彼は語った。

「満足しているよ。我々は再び3番目にポイントを稼いだチームとなり、チャンピオンシップにおける3番手を固めている。これはポジティブな結果だ」