今季のフェラーリは、レッドブルに次ぐポジションを確実なモノとしており、戦略面でも昨年と比べて進化しているように見える。これについてカルロス・サインツJr.は、単に良いマシンを手にできただけだと考えている。

 フェラーリはF1日本GPでシャルル・ルクレールが実質的な1ストップ作戦を成功させ、8番グリッドスタートながらも4位入賞を果たした。またチームメイトのサインツJr.は、ミディアムタイヤを履いた第2スティントでライバルよりも多くの周回を走ったことで、最終スティントを短くすることができ、4台を抜いて3位入賞を果たした。

 そのサインツJr.は、フェラーリの戦略がここ数シーズンと比べて戦略面で進歩したと認めつつ、最大の成果は単に今季マシンSF-24のレースペースが良いことだと語った。

「僕らは過去3年間の間に、徐々に戦略を進歩させてきた。今年戦略が飛躍的に向上したとするならば、それは純粋もマシンによるものだ」

 サインツJr.はそう語った。

「戦略に柔軟性を持たせることができるクルマを持っているというのは、去年の僕らにはなかったことだと思う。特定のラップ数で、ピットに入らざるを得なかったんだ」

 昨年のフェラーリは、レースでのデグラデーション(タイヤの性能劣化)に悩まされ、それが成績に大きく悪影響を及ぼしていた。その結果、ルクレールとサインツJr.は予選で好結果を手にしても、決勝では後退するということも多かった。

 サインツJr.曰く、昨年のフェラーリはどんな戦略を採ったとしても、それを機能させることができなかったという。

「僕らはスティントを伸ばすことができなかった。デグラデーションが大きすぎたんだ。他の人たちはもっと長く走ることができて、硬いタイヤを履いて僕らの前に戻ってくるんだ」

「去年は柔軟性がまったくなかった。レースでは何もできなかったんだ。だから僕らは、戦略を正しく行なっていないように見えたことが何度もあったんだ」

「しかしタイヤの耐久性に関してより優れたマシンを手にした時には、ふたりのドライバーがよりプッシュして走ることができるし、戦略の柔軟性も高まってより良くなったように見えるんだ」