グレシーニのマルク・マルケスは、大得意としているMotoGPアメリカズGPを前に、ドゥカティ陣営移籍後初勝利を挙げるのではないかという周囲の期待を抑え、表彰台でも満足だと語った。

 マルケスにとって、アメリカズGPが行なわれるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)はまさに庭といえる。MotoGPにデビューした2013年に初勝利を挙げた彼にとっての思い出の地でもあるが、そこから2018年までアメリカズGPでは6連勝。2019年はリタイア、2020年は怪我で欠場となったが、2021年には計7勝目をマークしている。

 今季、ホンダからドゥカティ陣営に移籍したマルケスは、第2戦ポルトガルGPのスプリントで初表彰台を獲得しており、第3戦となるアメリカズGPでは、マルケスが本格的に優勝候補となるのではないかと見る向きも多い。

 しかしアメリカズGPの木曜日、マルケスはそうした期待を抑える発言をしている。

「僕のライディングスタイルに適したサーキットにやってきたのは明らかだ」

 そうマルケスは語った。

「もちろん過去にはここで、何度も良い結果を残してきた。でも今はまだ、ポルティマオで見たように僕より速いライダーが3、4人いるんだ」

「だから、ここでもう少し彼らに近づくことができるかどうか見てみよう」

「もし今日の段階で、初表彰台を手にできると言われたら、それにサインするだろうね。勝利の前に、まず表彰台に上らなければならない。だから、一歩一歩見ていこう」

 マルケスはCOTAが自分のライディングスタイルに合ったコースだとしながらも、ホンダとドゥカティはマシンのコンセプトが全く異なることから、アプローチの方法も変わってくると語った。

 マルケスはCOTAでのライディングスタイルにおいて、ホンダとドゥカティを比較し「もちろん、両者はまったく異なるコンセプトのバイクであり、異なる乗り方をしている」と語った。

「ホンダはストップ&ゴーのコーナーにめっぽう強く、たとえばアレックス・リンス(当時LCRホンダ)は昨年ここでマシンがうまく機能していることを示した」

「ドゥカティのバイクがここでどう機能するか見てみよう。でも、僕の目標はこのコースで流れに乗ることだ」

「僕が好きなコースだし、そういうコースに行けば少なくとも楽しむことができる」

「だから楽しんで、それから考えたい。もちろん2、3人のライダーはすごく速いし、過去にもここで速かった」

「だから、その勝利を達成するのは難しいだろう。というのも、第一に、日曜日のレースでより良い結果を出さなければならないからだ。現時点で僕たちは、表彰台を争うことさえできていないからね」

 前戦ポルトガルGPの決勝レースでは、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)と接触してしまったマルケス。バニャイヤ側はこれがレーシングインシデントだったと語ったが、マルケスは納得していない様子をのぞかせた。

「ポルティマオでイン側にいたのが僕でなかったのは幸いだった。もしそうなっていたら、大きな問題になっていただろうね」