KTMが、ヘレスで行なわれるMotoGPのスペインで、ダニ・ペドロサをワイルドカード参戦させることを決めた。またムジェロで行なわれるイタリアGPでは、ポル・エスパルガロをワイルドカード起用する。

 2018年限りでMotoGPフル参戦を終了させたペドロサは、その後KTMのテストライダーを務め、2021年のスティリアGPにワイルドカード参戦。2023年にも2レースでワイルドカード参戦を果たした。

 2023年にワイルドカード参戦した時のパフォーマンスは特に秀逸で、ヘレスでのスペインGPではスプリントで6位、決勝で7位。サンマリノGPでは、スプリントと決勝の両方で4位と、表彰台まであと一歩のところまで迫った。

 先月の時点でKTMは、ペドロサをスペインGPでワイルドカード起用する準備が整っていることを明かしており、あとはペドロサ本人が同意するのを待つだけという状況だった。

 そして今回、ペドロサをヘレスで起用することが正式に明らかにされた。

「昨年のヘレスはとても楽しかったし、ファンの歓迎も素晴らしかった」

 ワイルドカード参戦決定に際し、ペドロサはそう語った。

「ヘレスが特別な場所であることは、誰もが知っている。僕らにとっては、テストで参考となるモノを使い、それをレースに投入するというのは重要なことだ。これが、2024年にレースに出場する主な理由だ」

 KTMはまた、6月に行なわれるイタリアGPの際に、ポル・エスパルガロをワイルドカード参戦させることも発表した。エスパルガロは、KTMが傘下のテック3からアウグスト・フェルナンデスをデビューさせたため、今季のMotoGPのシートを失っていた。

 エスパルガロは昨年ポルトガルで大クラッシュに遭い、シーズン前半を欠場。復帰後もなかなか好成績を残すには至らず、ランキング23位に終わっていた。しかし今では、「昔の自分」に戻ったように感じているという。

「再びレースができるのを、本当に嬉しく思っている。ムジェロは、MotoGPマシンに乗るのに、本当に特別な場所だ」

 そうエスパルガロは語った。

「彼らと一緒にグリッドに戻れるのは素晴らしいことだ。テストはとても順調に進んでいるし、モチベーションにも溢れている」

「2023年の怪我を経て、僕は『昔の自分』に似た感じになってきている。MotoGPの”ファミリー”に戻り、僕らのテスト作業が強力かつ迅速であることを示すことができるのを楽しみにしている」

 KTMは、MotoGPのコンセッション(優遇措置)ルールに基づき、2024年には最大6回のワイルドカード参戦を行なうことが認められている。そのため残り4枚のワイルドカードをどう使うのか、大いに注目される。

 また、ヤマハ、ホンダ、アプリリアも、今シーズン中に最大6枚のワイルドカードを行使することができる。

 なおドゥカティはワイルドカード参戦することは許されていない。