motorsport.comイタリア版の取材によれば、今季厳しいシーズンを過ごしているRBのダニエル・リカルドには、すでにレッドブルから最後通告が行なわれており、今後もパフォーマンスが好転しない場合には、夏休み明けにもリザーブドライバーであるリアム・ローソンにシートを明け渡さなければならない可能性があるという。

 リカルドは今季ここまで厳しいレースが続いており、第4戦日本GPを終えたところで無得点。その日本GPでは、決勝スタート直後にウイリアムズのアレクサンダー・アルボンと接触してリタイアと、最悪の結末となった。

 今季のF1は上位5チームが抜け出すという状況であり、下位5チームにとっては入賞を目指すのは簡単ではない。しかしRBは、リカルドのチームメイトである角田裕毅が2戦で入賞を果たし、ここまで7ポイントを獲得。予選でも角田がここまでリカルドに対して全勝しており、明確な差がついてしまっている。

 2022年限りでマクラーレンのシートを失ったリカルドだったが、その後2023年シーズン中に行なわれたテストで、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーに強い印象を与えたことでアルファタウリからF1に復帰するチャンスを掴んだ。一時は、レッドブルでセルジオ・ペレスが調子を上げられなかった場合の後任候補ともされた。しかしそのリカルドのパフォーマンスは低迷。特にアルファタウリからRBへとチーム名称が変更された今季は、前述の通り角田に大きく水をあけられている。

 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、リカルドが今直面している問題は、RBの今季マシンVCARB01への適応ではなく、単純に精神的な側面だと指摘している。そして好成績を挙げられないことが、そこに追い打ちをかけているようだ。

 リカルドの今後については、レッドブル・レーシングに一任されている状況である。しかし取材によれば、すでにリカルドには最後通告が言い渡されたようだ。

 もしリカルドがパフォーマンスを上げられなかった場合、つまり角田を上回るかそれに近いパフォーマンスを発揮できなかった場合には、シーズン中に交代させられる可能性が高まりつつあるようだ。

 ただ最後通告とは言っても、直ちにシートを失うということではなさそうだ。情報によれば、レッドブルはリカルドに対して夏までの猶予を与えるつもりのようだ。

 もしリカルドがシートを失うこととなれば、その後任にはリアム・ローソンが指名されることになるだろう。

 ローソンは昨年、オランダGPの初日に怪我をしたリカルドの代役として、翌日F1デビュー。印象的な活躍を見せた。しかしレッドブル……特にホーナー代表は、リカルドを復帰させるように働きかけ、それが実現。ローソンは今季のレギュラーシートを掴むことはできなかった。

 有事に備え、ローソンは着実に準備を整えている。そしてキャリア二度目のチャンスを逃さない、そんな決意を抱いているはずだ。

Additional reported by Giacomo Rauli