F1第5戦中国GPが開幕。フリー走行1回目では、アストンマーティンのランス・ストロールがトップタイムをマークした。RBの角田裕毅は12番手だった。

 COVID-19の影響により2019年以来の開催となった中国GP。舞台となる上海国際サーキットでF1チームがマシン走らせるのは実に5年ぶりだが、今回はスプリント形式での開催のため、FP1の1時間でコースやマシンの確認、データ収集などの準備全てを行なうこととに。今回アップデートを複数持ち込んだアルピーヌ、ハースにとっては忙しいセッションとなった。

 現地時間11時30分からFP1が開始されると各車が次々にピットアウト。 FP1のセッション開始時の天気は曇り。気温23度、路面温度38度というコンディションだった。

 中国人として初のF1フル参戦ドライバーとなり、今回が初の母国GPとなる周冠宇(キック・ザウバー)がピットアウトすると、グランドスタンドから歓声が挙がった。

 また中国GP復活に向けてコース修復の影響も心配されてきたが、序盤の段階では「グリップがかなり低い」という声も挙がった。ここに関しては各車が周回を重ねることで路面状況も向上していくことだろう。ただ底打ちするマシンも散見されるなど、路面のバンプは依然として少なくないようだ。

 セッション前半は各チームが各々のタイヤコンパウンドで走行し、マックス・フェルスタッペンが1分38秒498で暫定トップに。チームメイトのセルジオ・ペレスが0.068秒遅れで続いた。3番手にはハースのニコ・ヒュルケンベルグが続いた。この3名はミディアムタイヤだった。

 しかし15分が経過する頃に赤旗が提示された。貴重な1時間のセッションの中で、なんとターン7イン側の内側にある芝生が炎上する珍しいトラブルが発生したのだ。

 ただマーシャルがすぐさま鎮火。5分の中断でFP1が再開され、各車は序盤に履いたタイヤのままコースに戻っていった。

 ここでソフトタイヤを履くフェラーリ勢のシャルル・ルクレールが1分38秒130でトップに浮上。チームメイトのカルロス・サインツJr.も2番手で続いた。

 各チームはセッションが40分を経過するところまで入念に周回。その間、最終コーナーで各車が詰まったことでメルセデスのルイス・ハミルトンがピットレーン入口にはじき出されたり、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソやマクラーレンのオスカー・ピアストリがピットレーン入口でタイヤをロックアップしたり、という小さなアクシデントも起きた。

 FP1が残り15分を切ったところから、新品ソフトタイヤでの予選想定プログラムを行なうドライバーも現れはじめた。早めにコースへ戻ったウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが1分37秒229でトップに浮上したが、まずペレスは1分37秒158でそれを塗り替え、フェルスタッペンがふたりを上回る1分36秒660で再びタイムシートの1番上に立った。

 フェルスタッペンのタイムをピアストリが1分36秒629で塗り替えるも、最終的にFP1最速となったのはアストンマーティンのストロール。低速コーナーで速さを見せ、1分36秒302をマークした。

 FP1のトップ10はストロール、ピアストリ、フェルスタッペン、ペレス、ヒュルケンベルグ、ケビン・マグヌッセン(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、アルボン、ダニエル・リカルド(RB)、バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)という並びだった。母国戦の周が11番手、RBの角田は12番手。今回新シャシー投入のリカルドと角田のタイム差は0.768秒差だった。

 多くのチームがFP1で2セットのタイヤを使用した一方、フェラーリ勢、メルセデス勢、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の6名は1セットのみを使用。16番手となったマクラーレンのランド・ノリスはソフトタイヤで途中セクターベストを記録する速さを見せたが、コントロールラインを通過せずにピットへ戻ってしまうなど、手の内を隠すチームもいた。

 なお今年のスプリントウィークエンドでは、金曜日にフリー走行とスプリント予選を実施し、土曜日にスプリントと日曜日の決勝に向けた予選を行なう。

 スプリント予選開始からスプリントまでは一度パルクフェルメルールが適応され、マシンのセッティング変更は許されない。ただ、今年からスプリント終了後にパルクフェルメが解かれ、予選までの間にセッティング変更をすることが可能となった。

 スプリント予選は日本時間16時30分から開始される。ただ、そのセッションはウエットコンディションとなる可能性があるようだ……。