上海国際サーキットで5年ぶりに行なわれているF1第5戦中国GP。今回はスプリント形式での開催となり、グランプリ初日には1回のフリー走行とスプリント予選が行なわれた。

 ここでRBの角田裕毅は「ここまで苦しんだことはありませんでした」と語るほど苦戦。グランプリ2日目に行なわれるスプリントを、19番手からスタートすることになった。

 角田は第3戦オーストラリアGPで7位入賞。第4戦日本GPでも10位入賞と良い流れで中国GPを迎えた。

 しかし角田はグランプリ初日からマシンのバランスやグリップに苦戦。FP1では12番手につけたものの、これはこのセッションで本格的な予選想定プログラムを行なわなかったドライバーが多かったことも関係していた。

 そして迎えたスプリント予選。角田はSQ1序盤のタイム計測で1周をまとめきれず、最終的に記録した1分37秒812も、SQ2突破に0.348秒届かなかった。

 これにより角田はスプリント予選19番手。セッション中には無線で「全くグリップがなかった」と悔しさを吐露していた。

「FP1から全体的にバランスとグリップに苦しみました。スプリント予選では色々なことを試しましたが、上手くまとまりませんでした」

 チームを介して角田はそう振り返った。

「何が起きているのかわかりませんが、今回が簡単ではなかったというのは間違いありません。天候や路面コンディションのせいではありません。ここまで苦しんだことはありませんでした」

 今年のスプリントフォーマットでは、金曜日にスプリント予選を実施し、土曜日にスプリントと決勝用の予選を行なうこととなった。

 そして土曜日のスプリントから予選の間は一時的にパルクフェルメルールが解かれ、マシンセットアップの変更が可能となる。これによりスプリント予選とスプリントでのデータを、本戦用の予選以降に活かすことができるのだ。

 角田はスプリントでデータを集め、マシン改善に努めると語った。

「不思議なことですが、まだセッションは残っているので、データ収集を続けていくつもりです」と角田は続ける。

「土曜日の予選はとても重要なので、それまでに何かを見つけられるといいですね。どうなるか見てみようと思います」

 角田が19番手に終わった一方、中国GPで新たなシャシーを投入したチームメイトのダニエル・リカルドはSQ2進出で14番手となった。

 なおRBのレーシングディレクターを務めるアラン・パルメインは、グランプリ2日目以降に向けてマシンを改善すべく、金曜日は長い夜になると説明した。

「見ての通り、我々にとっては素晴らしい1日にならなかったし、このマシンを予選向けに仕上げることに不慣れなのは確かだ」とパルメインは語った。

「朝の最初のセッションからスピードの面で我々が少し苦戦しているのは明らかだった。土曜日はスプリントを走り、マシンに変更を加えるチャンスもある」

「土曜日の午後に行なわれる予選に向けてセットアップを調整する機会があるから、今夜はこことイタリア、イギリスのエンジニアたちと多くの作業を行なうことになるだろう」