フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1中国GPの予選Q2でクラッシュし、赤旗中断の原因になったものの、自力でピットに帰還。Q3に駒を進めることができた。

 結局7番手で予選を終えたサインツJr.は、決勝ではレッドブルには歯が立たないと考えているようで、マクラーレンやアストンマーティンにいかに勝つかに集中するべきだと考えていると語った。

 サインツJr.は中国GPの予選を7番手で終えた一方で、Q2では最終コーナーでバランスを崩してクラッシュし、赤旗中断の原因になってしまうこともあった。この時サインツJr.は自力でピットに戻り、改めてアタックをやり直すことができたが、アストンマーティンからはレギュレーションに違反しているのではないかとして、抗議が提出されている。

「単純なミスをしてしまった。イン側の縁石に乗りすぎてしまい、ラインを外してしまった。それでコーナー出口でグラベルにはみ出してしまい、スピンしてしまった」

「でもウォールにぶつかる直前の最後の瞬間になんとかステアリングをコントロールして、比較的良い方向からぶつかることができた」

「これによって救われた」

 サインツJr.はそうクラッシュを振り返る。

「フロントウイングを交換する必要があった。そしてフロントウイングのパフォーマンスは、少し変わってしまった。全てのフロントウイングは、少しずつ挙動が異なるんだ」

 それでも7番グリッドを獲得したサインツJr.。しかし決勝に向けては慎重な構えを見せる。

「決勝ではレッドブルに対抗できるかどうかよりも、マクラーレンの2台やアストンマーティンをどうやって上回ることができるかに、集中する必要があると思う」

 そうサインツJr.は決勝を展望する。確かにスプリントでは、わずか19周ながらマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は後続に13秒差をつける圧勝劇を演じた……まさに異次元の走りだった。これに太刀打ちするのは難しいと考えているのだろう。

「彼ら(マクラーレンやアストンマーティン)は今週末、1周では僕らよりも良いペースを発揮していた。でもレースでは、チャンスが生まれることを願っている」

「しかし問題は、3台をオーバーテイクする必要があるということだ。たとえば鈴鹿のようなレースでは、ランド(ノリス/マクラーレン)を追い抜くのに、ふたつのスティントを長くする必要があったんだ」

「3台のマシンを抜くには、適切なレースペースを示す必要がある。3台全てを抜くのは難しいだろうね。1台のマシンを抜こうとすると、タイヤをかなり使ってしまう。にも関わらず、別のマシンも抜かなきゃいけないんだから」

「僕の感覚では、逆転できると思っているけど、今日よりも速いペースを示す必要があると思う」

 なお今回のグランプリでは、新たな形に修正されたスプリントフォーマットが採用されている。しかしサインツJr.曰く、今年の形式だと土曜日が忙しすぎると語った。

「正直に言うよ。予選は金曜日の方がよかったね」

 そうサインツJr.は語った。

「土曜日は忙しい、本当に忙しいんだ。午前中にスプリントを戦い、その後で予選を走らなければいけない。しかもスプリントの後には、全てのメディアペンに出席し、テレビ取材も受ける。それから予選モードに入って、それが終わると再びあなたたちと話をしなければいけない……いやいや、記者のみなさんが悪いんじゃないよ。みなさんと話すのは、いつも楽しいからね」

「でも僕らドライバーにとって、スプリントと予選を同じ日に行なうつもりなら、気持ちを消化するにもう少し時間を与える必要がある」

「スプリントの後の緊張感もあるし、誰もが少し熱くなっている。落ち着いて、回復する必要があるんだ。僕としては、土曜日に詰め込みすぎだと思うね」