WRC(世界ラリー選手権)の第4戦クロアチアラリーは、ライバルのトラブルというチャンスを逃さずにモノにして順位を上げたトヨタのセバスチャン・オジェ/ヴァンサン・ランデ組が勝利した。

 初日と2日目は、ヒョンデのティエリー・ヌービルとトヨタのエルフィン・エバンスが総合首位を争ったクロアチアラリー。彼らの争いは僅差で、初日を終えたタイミングでの差は0.0秒だった。

 そして2日目のSS16終了時点ではヌービルが首位だったが、エバンスが4.9秒差と依然として僅差だった。

 しかし3日目のステージが始まると、この状況は一変した。SS18でヌービルが木にぶつかるクラッシュを喫し、エバンスもスピンを喫してタイムをロスするなどアクシデントが続発。ヌービルは車両にダメージは負ったが、その後も走行を続けてSS18を完走……しかしこれでリードを失うことになった。

 この結果、2日目終了時点で10.9秒差の3番手だったセバスチャン・オジェが一気に首位へ浮上。SS19まで終えた段階ではエバンスが6.4秒差の2番手、ヌービルが18.3秒差で3番手というトップ3の並びとなった。

 締めくくりとなる最終日のSS20パワーステージ(14.24km)では、クラッシュのあったヌービルはダメージの残るマシンを走らせるのが精一杯。エバンスもトップのオジェを追い詰めることはできなかった。

 暫定トップでパワーステージを迎えたオジェはステージを3番手となるタイムでしっかりと完走。クロアチアラリーの総合勝利を手にした。これがオジェにとって今シーズン初勝利だ。2位はエバンス(+9.7秒)、3位はヌービル(+45.8秒)だった。

 なおドライバーランキングではヌービルが首位を維持しつつも、2番手のエバンスが6ポイント差に縮小した。

 日本人ドライバーの勝田貴元(トヨタ)は初日と2日目は苦戦していたものの3日目に調子を上げSS17、SS19でステージ勝利を記録。パワーステージにはスーパーサンデー暫定首位で臨んだ。

 そしてパワーステージで勝田は4番手タイムを記録し、最終的に日曜日の単独順位(スーパーサンデー)トップとなり、7ポイントを獲得。総合順位も5位となり、合計15ポイントを獲得した。