レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1アブダビGP決勝のオープニングラップで接触したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)には謝罪したものの、現在のF1におけるペナルティ裁定に疑問を呈した。

 4番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、ターン1でイン側のラインをとり、ピアストリをオーバーテイクしようとしたものの、2台は接触しスピンしてしまった。

 フェラーリとコンストラクターズタイトルを争っていたマクラーレンにとって、ピアストリの後退は大きな痛手となりかねなかったが、ランド・ノリスが優勝しピアストリも10位まで挽回したため、マクラーレンは1998年以来となる待望のタイトルを獲得した。

 フェルスタッペンは無線で、この接触は「アンラッキー」だったと話していたが、レース後にピアストリに謝罪の言葉を述べたと明かした。

「発進はうまくいっていたし、イン側でポジションを上げようとした。でもその動きにコミットしてすぐに、ギャップが近過ぎることに気づいた。なんとかそこから抜け出そうとしたんだ。もちろん、オスカーとクラッシュしたくはなかったからね」

「でも残念なことに、お互いに接触してしまった。オスカーにはもう謝ったんだ。あんなことは起こしたくなかった。特に彼とはね。彼は素晴らしい人だけど、起こってしまったことだし、ちょっと残念だよ」

「あのポジションにいるときは、前のクルマに集中するんだ。1番手や2番手でスタートするときは、後ろを見ることはない」

「だから、僕はオーバーテイクを狙ったんだけど、『しまった、彼は僕のことを見ていない』って気づいたんだ。だから、その場から抜け出そうとしたんだ」

 フェルスタッペンはまたチーム無線を通じて、衝突を引き起こしたとして10秒のタイム加算ペナルティを科したスチュワードを「バカ」呼ばわりした。

 最終的に6位でレースをフィニッシュした後、この裁定について質問されたフェルスタッペンは、「もちろん、それは僕の責任だ。でも20秒とか30秒、分からないけどストップ&ゴーとかを予想していたんだけどね!」と皮肉った。

「次回に向けて話すべきことがあるかもしれない。もう何も理解できないけど、まあいいや。そんなことで怒ったりしないから」

「僕の時間を割く価値はない。さっきも言ったように、一番大事なのはオスカーに謝ることだ」

 ピアストリにとっては、忘れたいレースとなったものの、少なくともマクラーレンのタイトル獲得を喜ぶことができた。

 フェルスタッペンのオーバーテイクは楽観的すぎたかとの質問に対し、ピアストリは『Sky Sports(スカイスポーツ)』に次のように答えた。

「おそらくイエスだ。でも、彼はすぐに謝罪してきたよ」

「スチュワードはペナルティを出すと判断した。そこからは厳しいレースになったけど、今日の最大の目標は達成できた」

「僕にとってはかなり悲惨なレースだったけれど、もちろん、今日の最大の収穫はチャンピオンシップを決めたことだ」

「マクラーレンが今年達成したことは、みんなとマクラーレンにとって大きな功績だ。彼ら全員をこれ以上ないほど誇らしく思っている」