角田裕毅はF1参戦5年目もレーシングブルズから参戦する。昨シーズン後半にコンビを組んだリアム・ローソンには、姉妹チームであるレッドブル・レーシングへの昇格レースで敗れた形となったが、首脳陣の判断には理解を示した。

 2024年にはレッドブル・レーシングに所属したセルジオ・ペレスがチームメイトのマックス・フェルスタッペンに匹敵するパフォーマンスを発揮できず、シーズン終わりにはチームを離れることとなった。

 これによりトップチームの1席が空くこととなり、その後任ドライバーに誰が選ばれるのかが注目を集め、2023年からレッドブル陣営のリザーブドライバーとして活躍してきたローソンや、レッドブル育成出身で既に姉妹チームのマシンに乗る角田も候補となった。

 しかし2025年シーズンに向けてレッドブル首脳陣は、その忍耐力やポテンシャルからローソンの起用を選択。角田にはF1デビュー時に見られたメンタル面での不安定さが指摘された。

 角田としてはローソンに先を越された形となったが、心の中ではチームがこうした判断を下すことが分かっていたという。

「昨年のことは、既に頭の中から消えました。正直なところ、正式発表の瞬間にかなりの怒りや失望は感じませんでした。よく分かりませんが、おそらく心の中では準備できていたんだと思います」

 F1合同ローンチイベントを前に角田はそう語った。

「しかし結局のところ、レーシングブルズ/VCARBでも、レッドブルに行ったとしても、やらなければならないことは同じです。どちらにせよ、かなりクールなプロジェクトに加わることになります」

「とは言え、レッドブルでマックスとコンビを組むことは簡単なことではありませんが、とてもクールなことですし、異なるステージで自身を証明することができます。VCARBでさえも、リーダーのようなポジションで、経験したことのないようなことがあります。彼らにも僕の働きが見てもらえると思います」

「彼らがなぜリアムを選んだのか……その理由は理解できます。仕方のないことです。僕にはどうしようもありません。それ(判断)は尊重していますし、色々とひっくるめて、今シーズンも集中を切らすことなくF1に相応しい自分を証明していきたいです」

 レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ジュニアチームで5年目を迎える角田について、将来的なレッドブル陣営からの放出の可能性も示唆した。

「正直に言って、ユウキにチャンスを提供できないとしたら、それは意味のあることなのだろうかと痛感している」

 2024年末にホーナー代表はそう語った。

「サポートチームに5年間もドライバーを預けることはできない。ずっと付添人でいるわけにはいかない。その時点でそういうドライバーは手放すか、何か別のモノを探す必要がある」

 しかし角田としては、今後もレッドブル陣営内に留まることが1番の目標だと語った。

「何が起こるか誰にも分かりませんよ。もしかしたら来年、僕らのチームはまた名称が変わり、別のチームになっているかもしれません(笑)」と角田は言う。

 角田が在籍している間、チーム自体は同じであるものの、アルファタウリ、RB、そしてレーシングブルズと名称が変わってきたのだ。ちなみにその前は長くトロロッソと名乗っていた。

「どうなるか見てみましょう。僕のパフォーマンス次第です。毎シーズン、レッドブルファミリーの一員でいたいですし、どのような形であれレッドブル・レーシングの一員でありたいと考えています」

「そうでなくても、このチームで5年目になりますし、このチームの一員でありたいです。このチームに所属したドライバーの中で、僕はおそらく最も長く所属したドライバーだと思いますし、既に全ての人たちとの繋がりを感じています。僕にとって、それはドライバーとして自分を成長させ、自分のやりたいことに集中するためにとても重要なことです」

「チームは今、みんな同じ方向を向いています。僕は彼らから多くのサポートを感じています」

「何が起ころうとも、面白い選択肢になり得ますが、僕の一番の目標は、何が起ころうとも、このチームとレッドブル・ファミリーにいることです」