2月26日(水)からバーレーン・インターナショナル・サーキットで始まった3日間のF1プレシーズンテスト。レーシングブルズの角田裕毅は初日を終えて、2025年マシンVCARB 02が「ほぼ予想通りに動いてくれた」と語った。

 VCARB 02はメタリックブルー基調の先代VCARB 01から大きく変わり、ホワイトメインのカラーリングが施された。変更点は色合いだけでなく、姉妹チームであるレッドブル・レーシングの2024年マシンRB20からパーツを流用した他、サイドポンツーン開口部もRB20からインスパイアを得たような空力処理が施された。

 2025年は現行マシン最終年となり、各チームともレギュレーションに対する理解度も高まり、マシンの空力デザインも収斂。トップチームが大きな改善を引き出すことに頭を悩ませる中で、各チームとも非常に接近したシーズンが展開されると予想されている。

 中団グループのレーシングブルズとしても、昨年のコンストラクターズランキング8位からさらに上を目指したいところ。VCARB 02の出来はチームの2025年を大きく左右することになる。

 既にレーシングブルズはフィルミングデーのレギュレーションを通して、2月19日(水)にファクトリー近郊のイモラ・サーキットでVCARB 02のシェイクダウンを完了。マシンの初期チェックを終えていた。そしてバーレーンに乗り込んで臨んだテスト初日は、マシンの素性を確認することに当てたようだ。

「データを沢山収集できて良い1日でした。初日の主な焦点は、マシンの特性と挙動を理解することでした」

 チームのトップバッターとしてテスト初日の午前セッションを担当した角田はそう語った。

「マシンはほぼ予想通りに動いてくれました。もちろん、いくつか見直すべき点はありましたが、それがプレシーズンテストというモノです。大きな問題もありませんでしたし、オフシーズン中に良い仕事をしてくれたチームには感謝しています。次の2日間が楽しみです」

 角田は初日午前で420kmを超える78周を走破。午後のセッションでは新人のアイザック・ハジャーがマシンを引き継ぎ、76周を周回した。

 また角田は1分31秒610を記録して10番手、ハジャーは1分31秒631で11番手。初日トップとなったマクラーレンのランド・ノリスが記録した1分30秒430からは、ふたりとも約1.2秒の遅れとなったが、各チーム、各ドライバーとも走行プランや燃料搭載量は千差万別であり、ベストタイムはあくまでも参考に過ぎない。

 レーシングブルズでレーシングディレクターを務めるアラン・パルメインは、VCARB 02で角田とハジャーの両ドライバーが走行距離を稼いだことに満足した様子で、プログラムを予定通り消化することができたと説明した。

「VCARB 02は順調な滑り出しを見せた。両ドライバーとも400km以上を走破した」とパルメインは言う。

「もちろん、まだ始まったばかりで、初日はいくつかのテストコンディションをこなす必要があったが、彼らは概ね満足していた」

「もちろん序盤だし、初日のテストは路面温度が非常に低く、風も強かった。波乱もなかったし、予定していたプログラムもこなすことができた。残りの2日に向けて準備万端だ」