F1バーレーンGPの予選を7番手で終えたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、今季はタイトル争いに加わることができず、F1に「ただ参戦しているだけ」と語り、落胆した。

 レッドブルはフェルスタッペンと角田裕毅のふたりが揃って予選Q3まで進出した。しかしフェルスタッペンは7番手が精一杯。今季マシンRB21のグリップ不足とブレーキの問題に不満を漏らした。角田もうまくアタックをまとめることができず、10番手となった。

 フェルスタッペンは金曜日の時点から、マクラーレンには遠く及ばないと恐れにも似たコメントを発していた。実際予選Q3では、ポールポジションを獲得したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に0.582秒の差をつけられた。

 予選後、motorsport .comを含むオランダメディアの取材に応じたフェルスタッペンは、日本GPでの素晴らしいポールトゥウインからわずか1週間後、ドライバーズタイトル5連覇に向けて、悲観的な見方を示した。

「マクラーレンは今のところライバルではない。僕はただ、この世界選手権に参加しているだけだ」

 そう語ったフェルスタッペン。motorsport.comから、タイトル争いに参加するつもりがないという意味かと尋ねられると「いや、そういうことではない」と語った。

 日本GPでフェルスタッペンは、ある意味魔法のような予選アタックを披露して、マクラーレン勢を凌駕してポールポジションを獲得。その後決勝レースをコントロールして、トップチェッカーを受けた。しかしバーレーンは高温、さらにはタイヤのデグラデーション(性能劣化)が大きく、レッドブルの欠点を隠す余地はないと考えている。

「マクラーレンとの差は驚きではない」

 そうフェルスタッペンは語る。

「ここでの冬のテストでは、チームには0.5秒差だと伝えていた。その通りになったね。その点では、僕の考え方は正しかった。シーズン全体を見れば、我々にはまったくチャンスがなかったと思う」

「もし他のドライバーが、たとえば鈴鹿の予選のようにミスを犯したら……僕らがリードできることもあるかもしれない。でも鈴鹿はオーバーテイクが不可能だったけど、いつもそうなるわけではないんだ」

 日本GPでレッドブルは、金曜日から土曜日にかけてマシンを徹底的に試し、フェルスタッペンがポールポジションを獲得する大きな後押しとなった。しかし今回に関しては、これ以上できることはなかったという。

「マシンには出来る限りのことを試したけど、何もうまくいかなかった。だからそれが問題ではない。もし予選をもう一度やったとしても、他に何を変更できたか見当もつかない。このサーキットで意味のあることは全て試したよ」

 レースでの見通しについて、フェルスタッペンは次のように語った。

「ランド(ノリス/マクラーレン)は普段通り、彼らのスピードでトップを走るだろう。アルピーヌ(ピエール・ガスリー)が後退してくる可能性はあるが、それ以外はペースが似通っているので、順位を上げるのは難しいだろう。ベストを尽くすけど、表彰台に辿り着けるのか、あるいは6位が精一杯なのかは分からない」