FIAの会長選挙が今年の年末に予定されているが、規約変更によって立候補を検討中のカルロス・サインツSr.にとっては厳しい状況になる可能性がある。

 motorsport.comでは先日、サインツSr.がFIA会長選挙に立候補することを検討している旨を報じた。しかしそのサインツSr.にとって問題となる可能性があるのは、12月に予定されていた立候補意志表明の期限を前倒しする動きだ。

 BBCの報道によると、FIAの規約変更が6月の総会で投票にかけられる予定だという。これが通れば、サインツSr.が実際に会長選出馬を決意した場合、投票権を持つFIA加盟団体からの支持を集める時間が短くなることが想定される。

 またBBCによると、新たな提案には「会長リストのメンバーとして選挙に出馬する候補者の記録に、職業倫理を疑問視される要素があってはならない」という条項が追加されるという。

 この条項の追加も、サインツSr.にとって出馬に向けたさらなる障害になってくる可能性がある。FIAの倫理規定では「FIAの関係者は利益相反を避け、利益相反に繋がる可能性のある状況は全て開示しなければならない」と定められている。サインツSr.の息子カルロス・サインツJr.がF1ドライバーとして活躍していることは公知の事実であり、これについて倫理委員会が”明らかな利益相反がある”と判断すれば、サインツSr.は会長選には立候補できなくなるということだ。

 BBCはこうした規約の変更の理由を「任期の一貫性を確保し、選挙をまとめて行なうため」と報じている。

 なおサインツSr.の息子が所属するウイリアムズF1のジェームス・ボウルズ代表は「もし彼が当選しても、私は(複雑な事態を招くとは)思わない」とmotorsport.comに語り、立候補を支持した。