F1第2戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースは、ウエットコンディションから徐々に路面が乾いていく難しいレースとなった。そんな中、31周目にバルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)が接触する大クラッシュが発生した。このクラッシュでコース上にはデブリが散乱。レースが約25分間に渡って中断された。

 レース中盤、各車がインターミディエイトタイヤからドライ用のスリックタイヤに履き替えていたタイミングで、クラッシュは起きた。

 28周を走り終えたところでピットに入ったボッタスは、ミディアムタイヤに履き替えてコースに復帰。その背後に、ボッタスより早いタイミングでスリックタイヤに履き替え、タイヤが暖まっているランス・ストロール(アストンマーチン)やラッセルが迫った。

 このタイミングで優勝を争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やルイス・ハミルトン(メルセデス)もこの集団に接近。ボッタスはフェルスタッペンに抜かれたて周回遅れとなったタイミングで、ストロールにも先行を許してしまった。

 ラッセルを抜こうとしたハミルトンがクラッシュした翌周、31周目に大クラッシュは起こった。ペースが良いラッセルは、ターン2までのストレートでボッタスに急接近。コースの右側から、オーバーテイクをしようと試みた。

 しかしラッセルはコースサイドの白線を踏んでしまい、マシンのコントロールを失ってスピン。左側にいたボッタスに突っ込んでしまったのだ。

 激しくタイヤバリアにぶつかった両車だが、幸いドライバーは無事。無線でチームに怒りを露わにした。ラッセルはマシンから降りると、まだマシンに乗ったままのボッタスに近づき、ヘルメットを軽く叩いてフラストレーションを示した。これに対してボッタスは中指を立てて、怒りをぶつけた。

 クラッシュの後、ボッタスは十分なスペースは残していたと主張。クラッシュの原因はラッセルにあると語った。

「ストレートで彼が見えた。それから、彼が右側に動いたことに気づいたんだ」

「リプレイを見たけど、2台分のスペースは残っていたよ。だけど彼はコントロールを失って、僕にぶつかってきた。それでゲームオーバーさ」

 ラッセルは、ボッタスがわずかに右に動いたのを見て接触を避けようとしたようにも見える。ラッセルのリアクションについて訊かれたボッタスは「彼が何を言っているか分からないよ。だって明らかに彼のミスなんだ」と答えた。

「だから彼には不満だよ。でもこれが現実なんだ」

 ボッタスはクラッシュについてラッセルとはまだ何も話していないとしながらも、レース後にこのクラッシュは審議されることになっているため、スチュワードとは話すつもりだと語った。

 一方のラッセルは、ツイッターに自らの言い分を投稿。クラッシュ前の時点で10番手とポイント圏内にいただけに、がっかりしていると述べた。

「メッセージありがとう。僕(の身体)は大丈夫だ。ただがっかりしている」

「結局のところ、不幸なインシデントだった。君(ボッタス)には自分のポジションを守る権利がある。だけど時速330kmで走っているんだ。そうする時は、スピードとコンディションをリスペクトしなくてはいけない」

「チームにとって残念だ。今日の彼らには、もっと良い結果がふさわしかったのに」