松下由樹 撮影/伊藤和幸

「これまでたくさんの役をやらせていただきましたが、職業に関してもそうですし、まだまだ演じられる役はあるんじゃないかと思います。そんな中でも、このドラマは現場も明るいし楽しい。エネルギーあふれる現場で演じられるのは、いいなって思います」

 松下由樹(49)が男勝りのベテラン女刑事に。『警視庁ゼロ係〜』のパート2で、主人公のKY刑事(小泉孝太郎)とコンビを組み難事件を解決する寺田寅三を熱演中。映画『アイコ十六歳』(’83 年)でデビューし、ドラマや映画、舞台などで幅広い役を演じてきた松下。今や日本を代表する女優のひとりとなったが、その道のりは決して平坦ではなかったと語る。

「10代、20代はもう必死で(笑)。毎日が短距離走を走っている感覚でした。30代になってですね。少し余裕ができて、人と出会ったり、いろんな経験をして、演技は出すだけでなく、自分の引き出しを増やす作業も必要だってことを感じたのは。そのころから楽しんで演じられるようになってきました」

 時代や作品ごとに、強い思い入れがあるとも。

「『ナースのお仕事』に出会えて、国民的に愛される作品ってこういうのなんだとか、『大奥』で時代劇を知ったり。『ココリコミラクルタイプ』でコントに挑戦できたことも大きかったですね。ドラマはカットごとに区切るんですけど、あのコントは最後まで一気に撮るんです。なので、ドラマ以上にセリフを覚えていかなければならなかったりして、力になりましたし、いい経験になりました」

 そんな実力派女優の私生活も気になるところだが……?

「友達と会って笑いながらご飯を食べるのが活力になったり。ごくごく普通ですよ(笑)」

 と、笑顔を見せるも、

「家では、海外ドラマが好きで見たりします。『グレイズ・アナトミー』という医療ものとか見てました。シリーズ作品なのですが、初期から見ていると人の成長具合が気になるんです。“もう研修医じゃないんだ”とか(笑)。最近はあまり見れていないのですが、時間があればつい見ちゃいます」

■夏、盛り上がってます!

「劇中で小泉さん演じる冬彦がスイカを育てている設定なので、すごくスイカが食べたくなるんですよ(笑)。この前も、“スイカのメニューって何があるの?”って現場で盛り上がっていました。海は仕事柄、日焼けができないので、あまり好きじゃなかったんです。でも、20代後半のころ海好きの友達と何度か行くうちに、夏の開放感の楽しさに気づいて。このドラマで海でスイカ割りのシーンがあったらいいですね。ベタですが(笑)」